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四作目の絵本「ちゃいろとしろいろ」

ちゃいろとしろいろ

四作目となる絵本「ちゃいろとしろいろ」が納品された。仕上がりを見に近所のスタバのいつもの席に。紙種も製本方法もすべてが新しい今回の絵本。注文のペースも上々で、昨年末に発売したセットよりも多くなってきている。絵本があるから買ってくれる人もいるが、正直な話し、絵本が無くてもいいという人もいると思う。(直接聞いた事は無いが。。。)次回からは絵本無しでもパンが買えるようにしようかな。

今回の絵本「ちゃいろとしろいろ」は、何をテーマにしたわけではなく、ただ冬から春、春からまた次の季節へと移り変わる様を色を通して見るとどうだろう、みたいな感じで考えた。今回のシェアカンパーニュが「ラフィンディヴェール」(冬の終わり)のパンだから、冬が終わる時の様子を何かカタチにしてみたかっただけ。どんな感じに受け取られるか、どういう印象を持ってもらえるか、そんなことを少しだけ気にしながら読み返す。

ちゃんと色もでてるね

でも、どうして絵本なんか描いているんだろう?週一くらいでそんな疑問が頭をよぎることがある。本来ならちゃんとパンのおいしさとか食べ方の提案とかをしなければいけないんだが、いざそういったことをしようとすると、まったく仕事が進まない。「国産小麦で天然酵母、安全安心。。。」みたいなのがスゴく苦手だし、別にそれがやりたくてパン屋を始めたわけではないので、ある時からスパッとやめた。天然酵母だからおいしいというのではなく、大きいからおいしい。というメッセージを伝える事が僕の仕事なのではないか。なんて見当違いも甚だしいわけだが、楽しくないと続かないし、無理矢理にこだわりパン職人を演じても、すぐに嘘だとばれてしまうしね。

「○○時間熟成!こだわり抜いた素材!」

強烈なコピーでダイレクトに訴求していくことが本当は必要なんだけど、それが結構苦手なもので、こうやって絵本なんかを描いてじわじわと僕が伝えたい事をお客さんに知ってもらう。絵本が可愛くて気に入ってもらえて、子供さんなんかに読んでもらったりしたらなお良いし。じわじわ。そう、じわじわと浸透してくれたらいいなあ。なんて、この21世紀に考えているわけだ。一時期はスピード感あふれる経営とかに憧れたが、実は僕の素質ではすんなりと受け入れられない、ということがよく分かった。なにごとものんびりやっているくらいがちょうど僕には良い。