アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

東京店はこんな感じでいきましょうか

東京店イメージ01

テーマは「チープ&ノーブル」

いつものごとく3Dで店舗デザインシミュレーション。MacOSX10.5では過去のソフトが動かないので、ものすごい入門用のソフトを新しく買い求めた。今回は新しい人と組むのでやはり完成イメージはちゃんと作っておかないと伝わらないと思って、壁紙の品番まで書き込んで送る。アニキはパン屋さん専門で店装しているので、僕の中で完成している店舗デザインのパターンは、おそらく伝わりにくいのではないかと思った。見ても分かるが、およそパン屋さんとはほど遠いイメージの内装だ。

テーマの「チープ&ノーブル」とは、文字通り「安っぽさ」と「気品」を兼ね備えたヒデシマの想像するパン屋さんの未来形だ。まあ、安く仕上げるという意味も含まれているが、高貴な感じをチープに仕立てるとむしろ滑稽で、現実味が無い分その空間自体を楽しんでもらえそうな気がする。こういったパターンの装飾はフェミニンだったりガーリーな雰囲気にするために、ベージュピンクとか淡いブルーグリーンを使うのだけど、それだと「ああ、そういうことね」と分かりやすくなってしまう。それは有名どころに任せて、僕は裏街道をまっしぐらですね。カウンターは幻の問屋町店の時にしつらえた超ゴシックカウンター。取っておいてよかった。

気品漂う雰囲気になりそうなものを、少し下品にして新しくする。伝統的なパターンの壁紙なんだけど、質感はステンレスっぽく。。。という感じの僕なりのポストモダンだと言い張ってみる。一時期流行ったオシャレ系パン屋さんはステンレスを多用していたけど、最近はまたナチュラル&オーガニックに戻りつつある。あと、アンティークというのも最近は流行っているみたいだね。どのみちそっち系には興味が無いので、みんながドン引きするような世界観を出せたらいいなあ。まあでも、ここ数年であらゆるパターンのパン屋さんのスタイルが出尽くしたので、ここらで刺激的なものを出してもいいと思っているけど、やっぱウケないかなあ。。。

東京店イメージ02

東京にはすでに一流のブーランジェリーがたくさんあって、僕はそこに対抗していこうとは思っていない。一流どころはちゃんとバックボーンがあって、一流たらしめているわけだから、そこに僕がのこのこ行っても足下にも及ばないと思っている。僕の唯一の特色はパンも焼くし内装デザインもするし絵本も描くし漫画も描くしお菓子も作るし、というすべてを100%自分のイメージ通りに創り出せるという事だけだと思う。それが良いか悪いかというのは別にして、ひとりの人間の頭の中にうごめく世界観がすべてに反映されるというのは、なかなかいないんじゃないかな。

プロデュースというカッコいい言葉が当てはまるかどうかは分からないけど、少し前に流行ったセルフプロデュースっぽいことを隅々までやり続けると、最後は結構面白いものが出来るのではないかと、まあ考えているわけだ。パン屋さんなんだけど、頭の中はパン屋さんではないというのが、まあ嫌われる原因なんだけど、そこがお客さんに面白がってもらえる部分であると思っている。

とまあ、ここまでつらつら書いていて問題点を思い出した。僕がここで実際にパンを売るということが夢と幻想をぶち壊すのではないかと日々悩んで薄毛になってしまう。。。女王製菓もそうだけど、書いたり考えたりしているのが「ただのおっさん」というのが結構ツライねえ。まさに「チープ&ノーブル」そのものだ。見た目のハンデはワイフに挽回してもらおう。うん。

で、まあここまでシミュレーションできれば、あとはイメージ通りに施工してもらえれば良いだけなので問題が起こりにくい。僕があまりにも突拍子も無いことを言うものだから、アニキに「全部ヒデシマ君決めてね」と言われた。僕はアニキを信頼しているから、僕のイメージを100%カタチにしてくれると思っている。一応イメージはできたけど、これから細かな修正が入る可能性もあるし、まあ、オープンまでお楽しみという事だな。