アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

最近の総括とこれからのテーマ

いやいや、販売開始したんですが。

絵本のイラストはおろか、女王製菓にいたってはストーリーも出来ていない状況です。これから死ぬ気で描き始めるわけですが、果たしていつもどおりにギリギリで間に合うのでしょうか。とまあ、どうしてここまで時間がかかったのか。ということだが。それにはいろいろとあるわけだ。

東京店も順調すぎるほど順調に進んでいるが、当初は予想もしていなかった展開になり、今後の予定を修正せざるをえなくなった。というのも、当初は元々ウチの事を知っているお客さんが来店されるのだろうと予測していたのだが、ふたを開ければもとからウチを知っているお客さんは10%にも満たない感じで、90%以上がご近所さんだったりする。それも通りがかりだ。これには僕も正直驚きすぎて自分の頭髪の危機的状況もしばらく忘れた。

来店された方は知っていると思うが、高円寺店は人のあまり通らない寂しい通りに面している。高円寺の中でも商業地から離れた場所&住宅地でもないという過酷な立地条件だったわけだ。しかし嬉しい事にご近所さんが口コミでどんどんとウチをプッシュして下さり、1ヶ月間ジワジワとリピーターを増やし続け、開店以来売上げを落とす事無く2ヶ月目を終えようとしている。7年続けた岡山店の売上げをすでに凌駕しているのを見ると、今後の計画も考えなおさねばならない必要に迫られた。岡山店は70%くらいが中国地方、四国、関西圏からの来客なのだが、東京店は高円寺周辺のお客さんだけで、それを軽く超えてしまった。今後の計画の練り直しが結構大変だ。

で、もうひとつ時間を食っている問題。これはあまり詳しくは書けないのだが、露出を増やす事が困難なのではないかという仮説がでてきたこと。兄貴にも言われていたのだが、けっこうブイブイやっているお店って、ほとんどがスポンサーがついているということだ。それもお金持ちの個人がついているのではなく、みんなが知っているナショナルブランドのメーカーたちが出資し、経営のサポートもしているという事が最近分かって来た。食品メーカーの代理戦争の様相を呈しているのだ。

シェフが独立して一店舗目から一等地や商業施設のテナントに入るなんて、普通は無理な話で、しかも出店してしばらくするとデパートの催事に出店したり、商業施設の仮設店舗で営業を始めるのなんか、個人資本では絶対に不可能。ウチも昔デパートの催事に出した事があるが、短期間だけ人員を増強するなんてリテールには無理な話だ。売上げが増えれば増えるほど赤字も増える。

で、まあそれはそれで資本の多少で運命が分かれるのはどこの世界でもあることなので別にいいのだが、問題なのはメディアへの露出が独占されてしまっていることだ。バックボーンの無いリテールがメディアに取り上げられる機会は皆無。それに気付いて悩んでいることを、某1位広告代理店のボスに言ったところ「そんな事も分からなかったの?」と一蹴されてしまい、なかなか世の中厳しいねえと言った感じ。

で、今後のナショナルデパート指針をぼやぼやと考えていて、ブレないテーマみたいな物を作ってみた。スポンサーのついた店と同じようにはいかないので、ウチがやりたい事をやりたいようにやっていくにはどうすればいいか、そのために大事にするべき事はなにか。ということで、

独立性:Independence. (置かれた状況)

独自性:Originality. (やりたいこと)

独創性:Creativity. (そのための手段)

という三つのキーワードを挙げてみた。

このあとにPowerとか続くんだろうけど、それはまた別の話。規模を広げる事は必要ではないので、とにかく資本の独立を保ちながら(潰れないようにという意味)、やりたいことを続けていくには、クリエイティブを強化することなのではないだろうかという結論に至った。まあ、いつも言っているので聞き飽きたかも知れないが、結局そこに帰結する。たくさん売れなくても独自性を保つには、技術の開発を進めたりデザインを強化したりという、お金のかからない頭を使う作業をもっとしようよ。ということなのだと理解しているけど、間違ってるかな。まあ、コンパクトながらも強い企業を目指していくのがナショナルデパートのテーマなのかも知れない。

しかしまあ、家族経営で全国に出店なんて、無謀ですよねえ兄貴。。。