アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

うまいパンを食べたら僕は目覚めた。

試作した小型のドイツパン三種とラントブロート

ドイツパンの試作。なんか久々に楽しい。250g以下のドイツパンだからブロートとは呼べないが、本格的な製法で焼き上げてライ麦配合の多い大型パンと遜色ない味と香りそして色艶。やっぱりうまいものを作ると幸せになる。自分が幸せになるために僕はうまいものを焼いているんだなあと今更ながらに思ったわけだ。

新人君も入社してここ最近は売上を上げなきゃとばかり考えていて、けっこうしんどかった気がする。悪いことではないのだけども何かこう無理にやっている気がしてならなかった。ネットストアの苦情処理とか、「高い!」と言われる方のために新しい企画の商品とかを考えたりとか、それで結果が出ているのでそれはそれでいいのかもしれないけど、効率化するあまりに全商品を冷凍にしたりとか、品質というより味と粋の部分はほとんど失われているような気がしてならなかった。

高円寺の店も徐々にお客さんのリピートが継続的になってきているし、地元の人たちに愛され始めている。みんな喜んでくれるし面白がってくれている。「喜んでもらえる」ということと「売れる」ということは違うんだよなあ。パン屋はユーティリティだということに最近気づいて、僕がやっていることはパン屋という枠の中では生き残れないということも段々わかってきた。通販も安売りしたら売れるけどそれは喜んでくれているわけではないんだよな。僕はパンを焼き始めてからずっとただ喜んでもらいたかっただけなんだ。やっぱりお客さんが喜んでいる顔が見たいだけなんだ。