アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

「30min.」の社長さんとお会いしたときに言う内容をいまさら書く。

「30min.」の社長さんとお会いしたんだけど案の定僕はまともにしゃべれなかったので、こういうことを言うべきだったんじゃないかと思うことを今さらながらに書いてみます。このサンゼロミニッツというサービス個人的にものすごく気になってたんです。GPSを使ったサービスはいろいろあるんでしょうけど、30分圏内をターゲットにしてるところに面白さを感じたんです。岡山だと30分じゃコンビニにも行けなかったりする場合もありますが。。。

30min.とは? http://30min.jp/top/about/

職場や自宅の近場の情報収集に便利!

お決まりのお店でランチしているけれど、他にいいお店ないかな?

近所ではどんなことが話題になっているんだろう?

など、職場や自宅から30分圏内程度の近場の情報収集に便利です。

話題のスポットやその評判がわかる!

世の中ではどんなスポットが流行っているんだろう?

最近話題のあのスポットの評判ってどうだろう?

など、話題のスポット探しや評判チェックに便利です。

で、小規模の店をやっている僕の意見を聞きにこられたんだと思うけど僕はそんなことはそっちのけで、社長さんのやわらかい物腰とか雰囲気とか、こういう人がネットサービスとか立ち上げるんだなあとかそういう感慨に満たされて、ひとり満足してしまってました。で、地方都市と都内に小さな店を持つ僕の「ネットと小さなお店について」の考えをここに書いておきます。でもでも、僕はナショナルデパートという特殊な商売をやっている立場なので、まったく実勢にそぐわないことも書いてますが、その辺は無視してください。

まず、個人店のオーナーがタウン情報サイトに対して何を求めているのかという話からすると、ずばり求めているものは無いと思います。でもタウン情報サイトに対して抱いてる感情は二つあると思います。ひとつは「お客さんが増えるのなら良いかな」という期待する気持ちと、あともうひとつは「放っておいてほしい」という拒絶する気持ちです。この二つの感情が両方存在しているのが個人店だと思います。

「30min.」の社長さんが「お店のオーナーさんももっとネットを活用してほしい」と言ってました。僕もそれは同感です。お店の情報をもっと詳しく知ることができれば気になっていたお店に行きやすくなるし、お店からの情報ということであれば信頼できると思うからです。集客に対する「期待」に可能性を見出せれば個人店のオーナーは努力を惜しまないでしょう。売り上げが上がることは数少ないモチベーション維持の要素ですから。でも、「期待」が見込めない場合、個人店はネットに手をつけることはありません。理由は朝から晩まで忙しいからです。単純ですが。。。

ネットで情報発信をしない個人店のオーナーも、自分のお店の口コミをネットで見ることはあると思います。「食べログ」のようなサイトを見て下のようなコメントが書かれていると、おそらく二度とネットで自分の店を検索したりはしないでしょうね。

あの味ならもっとリーズナブルなお店は他にもあるので、もう行かないと思います。

昔から続いているお店とのことですが、昔ならこの程度でもよかったでしょうが今は競争も激しくなっていますから、この先お店が続けていけるのかどうか心配になります。

チェーン店でももっとましな接客をしていると思います。ここのお店のオーナーさんはもっと勉強してほしいですね。

こんな感じのコメントは、昔からあるお店で固定客もちゃんとついていて一定の評価があるお店に書かれているのをたまに見かけます。こうなるともう二度とネットに接続することすらなくなる勢いです。これが「拒絶」の感情ですね。

まあ、ここまでのことだったら誰でも容易に想像できると思います。だったら書き込まれた内容を改善すれば良いのでは?と思うかもしれません。でも、ネットの口コミから消費者のニーズを読み取って云々。。。ということに個人店は積極的ではありません。個人店の多くは嗜好性の強い商品を扱うことが多いので好き嫌いははっきり分かれます。個人店の多くはお店がやりたいからお店を出して結果として利益が出ればいい、と考える人も多いと思います。「放っておいてほしい」という個人店オーナーの感情はここから起きています。

個人店の場合は資本も労働力も自分自身なので、人生とお店が密接にリンクというよりも同一な感じなのです。「もう何十年もこのスタイルでやってるしお客さんも付いてるし、いまさら外野がどうのこうの言わないでくれ」というのが偽らざる個人店オーナーの心境なのではないでしょうか。ネットに慣れていなくてスルーできない人だったら心が折れちゃうと思います。

ここまで「期待」と「拒絶」の感情について個人店オーナーの視点で書きましたが、じゃあ、お前はどうなんだ?といえば僕は好きでやっているし、ネットの評判と実店舗の売り上げはリンクしないことはここ数年でわかってきたし、ネットに疎い個人店オーナーをステージに上げてもお互いに利が薄いような気がします。僕は期待からネットを使い出して期待していた結果と期待以下だった結果の両方を経験して、拒絶から「ニーズを無視する」というスタイルに至りました。まあ、オペレーションのミスは謝罪して改めるけど、スタイルまでは変えないということです。ネットを介した売上が増えるにつれてサービスや価格は他と平板化せざるを得ない感じになってくるので、逆に実店舗のファンの方たちと接していると個人店は先鋭的になる方が面白いんだなあって思い始めました。

で、

僕はネットで紹介されていないお店やサービスに価値が出てくると個人的に思うんです。情報の発信者はネットで儲けようとしている人と、まだネットで紹介されていない情報を発信する人だけでじゅうぶんですよね。あとはそれを読む人がいれば成り立つわけですから。。。まだ誰もブログのエントリーで書いていないようなお店をマーキングしておいて、そこに行った誰かがブログに記事を書くみたいなほうが良いかもしれないですね。30分圏内の探検家はネットに情報が掲載されていない場所を探すのが面白かったりします。個人的な要望としては「謎の店」カテゴリーを作ってほしいです。「浮いちゃってる店」カテゴリーでもいいですけど。ネットが日常生活で大きな割合を占める今、ネットに存在しない情報にこそ価値ありなのだと思います。あら、まったく有益なこと書いてませんね僕。

前出の食べログですが、どういうわけか僕の好きなお店はボロクソに書かれていて、僕がどうでもいいと思っているお店が高評価だったりするんです。いろんな人の意見があるのはネットの良さだと思いますが、声が大きい人(書き込む労力を惜しまない人)の意見がネット上に残るという性質もまた一面としてあるんでしょうね。工作員乙とかそういうことではなくて。。。

最後にウチの本社は岡山にあるので地方都市について。と思ったんですが次の機会に。。。

タウン情報サイト「サンゼロミニッツ」

http://30min.jp/