アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

作品じゃなくて商品作ってんだよね。実際。

こだわりの店なんて誰でも作れるのよ。美味しい物なんて手間をかければ誰だって作れるのよ。一部の人を相手にこだわりの店やるのなんて、駅弁商売だからね。地方にいけば、石の裏にうごめく団子虫みたいにうじゃうじゃいるわけよ。こだわり屋さんが。

でも、おまえらオリジナルじゃないじゃない。フランスだかどっかで普通にやってることを日本の田舎でやってるだけじゃない。お前の目は何色だ?髪の毛黒いし、鼻も低いじゃない。作品とか気取ってんじゃないよ。

僕は真似しないよ。日本の田舎でヨーロッパ気取っても意味ないしね。僕は作品じゃなくて商品作ってんだよね。普通にのおばさん「妙齢のおねえさま」が美味しいっていうもの作ってるんだよ。それがオリジナル、それがブランドなんだよ。

追記

一部不適切な表現があったので修正しました。

ていうか、ウチはほんとにおばさま方に愛されてるよなあ。と思う。顧客平均年齢層が50歳以上というのはものすごくうれしい。僕が食事に行く店はだいたい僕が最年少の客だったりするんで、大人が行く店っていうのはホンモノだという認識がある。「妙齢のおねえさま」は気さくに話をしてくれるし、僕も昔接客してた頃は普通に「おばちゃんこれ食べたことある?」とか言ったりして、八百屋なのかパン屋なのか分からなくなることが多かった。高級店だと思われることが多いナショナルデパートだけど、本当の高級店は「正しくて高級そうな接客」ではなくて「微に入り細を穿つ」接客であり、表現方法に高級感を持たせるってことではないんだよね。

これは最近雑誌の取材にも答えたんだけど、若い人は雑誌やwebの情報で動く。「妙齢のおねえさま」は目で見て良いものを選ぶ。本物を見極めるお客さんに確実に選ばれたいのなら、自分が本物にならないとねって常に肝に命じている。自分が誰かのニセモノだったら、どうして本物を知る人に選ばれるだろうか。ありゃ、追記の方が長くなった。失礼。