アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

「行きたいところを提供するのではなくて、どこへも行かない時に過ごす場所を提供」するビジネス

まあ、ちょっとあってwebをいろいろ見ていたら、心に響くものにいろいろ出会えたわけだ。なんだろう、僕は基本的にパン屋なので同業者といえば飲食関係になるんだが、食に関する経営者仲間とかの言葉を聞いていると「成り上がり」的な要素が大きかったりして、ちょっと疲れたりもすることが多かった。銀行も言っていたが、飲食店は儲かりやすい。特に特別にセンスを必要としなくてたまたま時代に乗ることができれば、小さな波でもチョチョッとポルシェとか買えたりする。経営者というよりも「あんちゃんが居酒屋とかカフェっぽいことを始めたら儲かったので、これからどんどん夢を膨らませていきますよ」的なノリだったり的な。

で、まあ、創業の心を持ち続けるっていうのは、結構最初うまく行かなくて我慢しなければならない状況に追い込まれてこそ生まれる考え方なんじゃないかなと考えたりする。飲食の場合は1店目で失敗したら店を畳んでやめることが多いかな。それに比べてインテリアや空間系のビジネスで大きくなったところは初動でものすごくつまずいているところが多かったりする。今でこそインテリアとか普通にそのへんでも売っていたりするが、20年前とかこんなにブームとか起きてなかったんじゃないかな。インテリアや住空間が今のように生活に根差すようになったのはここ最近のこと。

で、いろいろ見ていて、Flancflancを展開するBALSの高島 郁夫氏であったり、IDEE創業者の黒崎輝男氏であったりと、今の日本の住空間のライフスタイルを決定づけるビジネスを始めた人も、業界の黎明期にはかなり苦労されていたんだろう。そんな中で発見したある企業の社長の言葉が奥深い。

「神々は細部に宿る」

株式会社 私の部屋リビング 代表取締役社長 前川睦夫

http://www.watashinoheya.co.jp/04_corp/message.html

生活をデザインするっていうのは、飲食業みたいにインパクトや奇をてらった何かを提供して飽きさせないとかいうのではなくて、静かであったり、当たり前のことであったり、単にそこにいることであったり、そういったごく普通のことに彩りを与えてあげる作業で、ものすごく分かりにくいかもしれないけど、「行きたいところを提供するのではなくて、どこへも行かない時に過ごす場所を提供」するビジネスなんだと思う。よく分からないが、そういうことなのだと思った。

珍しいものが飽きられないように、改変して目新しさを保ちながら継続する商材や商売。というのが今の流れだけど、珍しかったものが普通になって、でもそれが決して飽きられることの無い普遍性を持つまでに至るという商材や商売というものがあるとするなら、僕はそれをやってみたいなあなんて思うわけであります。

はあ、ご清聴ありがとうございました。お目汚しスンマセン。