アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

選べない状況下の人たちの体内に余りものを無理矢理にねじ込むという暴力

「給食パン、原則米粉入りに=県レベルは全国初-岡山県」 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201004/2010040400052 http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010040622452089/ ちょっと前のニュースなのですが、
今年度から、岡山県の小中学校の給食に出るパンが原則、米粉入りになる。県内の市町村に給食食材を供給する財団法人岡山県学校給食会が、食育のきっかけづくりや、県産米の地産地消を狙いに、県産米粉を使ったパンを導入する。同会によると、全県レベルで、米粉パンを常に供給するのは全国で初めてという。
まあ、単純に言うと、岡山県産の米のブランディングや高付加価値化に失敗しちゃって、なんだか米が余りまくっているので粉にしてパンに混ぜちゃえばいいんじゃね?的なことだとおもいます。
同会によると、米粉100%のパンは大量生産が難しいため、小麦粉80%に県産米を加工した米粉20%を加えた。1個当たりの価格は従来より3円80銭高くなるが「給食費の値上げは必要ない範囲」(同会)という。使用する米粉は年間約100トンになる見込み。
ここ結構重要だと思います。努力を怠ったから米が売れないわけで、それで余った米の処遇に困ってパンに混ぜるのですが、そこに食育とか地産地消というお化粧をして理由付けしています。しかも米粉100%のパンの大量生産は難しいからって、またここでも努力をする素振りも見せずに20%だけ米粉を混ぜますが残り80%は小麦粉です、どうもありがとう。という感じで価格だけ上乗せしていきます。 米粉のパンというのは小麦に対してアレルギーがある場合は有効な手段だと思うのですが、代用品以外の何物でもないわけですよ。タンポポコーヒーみたいなものですね。もし岡山県産の米が美味しいのなら、外に向けて発信するべきだと思います。もっと知名度を上げて付加価値を上げる努力をしたほうが良いと思うのです。どうして米を米として食べてもらおうという努力をしなかったんでしょうか。地産地消というのは無理矢理食べさせることではないんじゃないかなあと。 まあ、米にはグルテン形成のために必要なグルテニンとかグリアジンとかのたんぱく質が含まれないので、小麦と同じものというわけにはいかないんです。だから、米粉の添加は特に食味の改善とかには寄与しません。米粉によって損なわれるグルテンの弾力を補うために、ベースになる小麦粉のタンパク量を引き上げる必要さえも生じますな。まあ、よくわかりません。何がしたいのか。どのあたりが食育になるのかも含めて。 僕なら米は米飯で食べさせてもらいたい。僕は何を食べるか決められる立場なので米粉のパンは選びません。でも給食で出されたら食べなければいけません。選択権のない子供の口にパンの代用品を無理矢理ねじ込むのが地産地消や食育だったら、あら、けっこう地産地消や食育って簡単なのね。ナイスですね!あら、いーですね!補助金出ますね!ってことですね。