アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

仕事のやりがいはどんなところですか?「ナショナルデパートのスタッフ募集について」

■仕事のやりがいはどんなところですか?

□製造のやりがい

やはり製造のやりがいはパンが焼き上がった瞬間です。それまで長い行程を経て自分の手で作り上げられたものが、素晴しい状態でオーブンから出たときの喜びは、なにものにも代え難い喜びだと思います。黒く光る表面の質感、沸き出す湯気、周囲を包むパンの香り、それを眺めているだけで満足できます。ライ麦パンの香りなどは、脳の奥に響くほどの良い香りです。ナショナルデパートはバターや油脂を使わないので毎日良い香りに包まれています。飽きることがありません。

あと、まあ、面と向かってはいわないですが、世界でここでしか焼いていないパンを焼くというのは、自信につながっていたり仕事をする上でプライド保つ糧にもなっているのではないでしょうか。これは他のパン屋では味わえないことだと思います。ただ、他のパン屋さんと違いすぎて一人旅のような世界なので、一般的に思い浮かべる「パン屋さんで働く」ということとは趣が異なります。ここでもいえるのは、ナショナルデパートのパンがお菓子が、デザインが、取り巻くすべてが好きだ、という人でないと難しいでしょうね。有名でもなければ行列ができているわけでもないけど、世界でただひとつ、ナショナルデパートでしか焼いていないパンを焼く。

5kgの大きさのパンは一人では食べきれません。だからみんなで分け合うのです。ひとつのパンにたくさんの人たちの笑顔が込められています。みんなで分け合う大きなパンを焼くのは、とても尊いお仕事なのです。

□販売のやりがい

ナショナルデパートに来店されるお客様の多くがリピーターです。平均で80%くらいはリピートしてくださるお客さんです。常連のお客様との交流も毎日の仕事の楽しみのひとつです。そして、残りの20%が新規で来店されるお客さんなのですが、このお客さんにいかにしてナショナルデパートの製品の面白さを伝えるか、ここに「やりがい」があります。ちょっと分かりにくい話ですが。

新規でご来店されるお客様はナショナルデパートに対して「警戒心」をみなぎらせて店内に入られます。普通のパンがひとつも並んでいないのですから、それはもうお客様は軽くパニックになってます。値段を見てもゼロがひとつ多かったりしますし、もうお店に入った瞬間から軽くブチ切れているわけです。どうやって買わずに帰ろうかとタイミングを見計らっています。ここでどう接してあげるかというのが接客の面白さなんですね。

「そんなもの買わないわ!」

と思っているお客様に全身全霊でパンの楽しさを伝えて、徐々に心の中の警戒心を解いてあげる。徐々にパンに興味を持ってもらい、あなたとの会話も楽しく感じられる。最後には笑顔でお客様はこう言います。

「これひとつちょうだい」

ナショナルデパートの売り場はお客様とスタッフが会話をしないと商品が購入できないように作られています。ものすごく近い距離でお客様と私たちは向き合います。黙っていては気まずくなるので、こちらから話しかけて上げます。新規のお客様は不安でいっぱいです。「どうやって買えば良いんだろうか」「どのくらいの値段なのだろうか」「どうやって食べたら良いのか、保存方法は?」など、なかなか言い出せないお客様もいらっしゃいます。そんなとき、お客様の立場に立って一緒に考えてあげましょう。どんな商品がお客様の要望に合うのか考えて上げましょう。でも新規のお客様の大半がカンパーニュを食べたことが無い人たちです。そう、スタッフとしてお客様にカンパーニュを薦めるということは、目の前にいる人の今後の食生活を大きく変えてしまうかもしれないことなのです。

ナショナルデパートでしか買うことのできない商品。これは他では味わえない新しい生活の潤いだと思います。いろいろな場所、時間、一緒に過ごす人、シチュエーションは変われども、いつもそこにナショナルデパートのパンがあったら。そう考えるとちょっと楽しくなります。

大きなパンをみんなで分け合う。今切っているスライスの隣の部分は違うお客様、またその隣は通販で大阪へ、またその隣は通販で北海道に届けられるかも知れません。いろんな人がいろんな思いでパンを買っていきます。みんなそれぞれいろんな場所で思い思いにパンを楽しんでいるでしょう。それぞれは小さなひとかけらですが、もとはひとつの大きなパンなのです。大きなパンをみんなに分け合うお手伝い。それがナショナルデパートの販売というお仕事です。