アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

カノーブルの発表直前、僕はパン屋ののれんを下ろすことを心に決めた。

今日中にはカノーブルのファーストプロダクトシリーズを発表するわけですが、

まあ、なんでしょうか、これでやっとパンから離れられるというか、ホッとしている感じです。やっと自分の領域に仕事をねじ曲げられそうですね。ナショナルデパートの商品の一つとしてパンは続けていきますが、僕の中ではメインの商品という位置づけではなくなります。パンは人気のパン屋さんにお任せします。僕はパン屋さんを辞めてナショナルデパートという特殊なポジションを築くことに専念していこうというわけです。この商品を機に僕はパン屋さんというのれんを下ろすという思惑です。

でもまあ、この最初のプロダクトシリーズが売れまくるというわけでもなくて、これは僕の挑戦の最初の一歩に過ぎません。カノーブルシリーズは今年だけでも3つのシリーズを発表する予定です。一度パンから距離を置いて、食品全体を見渡す場所に立ってみたいです。やれ国産小麦だルヴァンだ干しぶどうから起こした天然酵母だと、そんな狭い世界から離れてみたくなりました。

ちょっと何年も遠回りしましたが、変われないパン業界には足の小指を触る程度に止めておいて、好きなことを好きなだけしていこうと思います。自分だけの新しい業界を作っていこうと考えています。たぶんそれが今の時点で楽しく生きるための仕事のような気がしたからです。