アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

二重価格と楽天でランキング1位になる方法について

ナショナルデパートでは直営二店舗、ネットストア、デパート催事の四ヶ所でパンを販売しているんだけど、どこも同じ価格で展開しています。で、違う点があるとすればネットストアの場合は送料がかかるという点ですかね。もうここ最近はずっと冷凍で提案しているので、通常の送料に加えて冷凍クール便の代金がかかったりするわけです。で、通販の場合、どうしても値引きの圧力がかかります。ネットというものが価格比較に走りがちな傾向にあるのでこれはやむを得ません。「店舗を構えていないんだから経費がかからないんだし安くしろよ」的なことも言われたりします。マスコミの露出が多い人気のパン屋さんの商品を遠隔地から購入する場合は高くても買うみたいですが。 まあ、実際に通販が実店舗運営よりも経費が安く抑えられるのかということについてですが、これはあまり変わらないのだと思います。一般的に起業セミナーなんかに行かれた人は「飲食店開業の際の家賃は想定売上の10%までに抑えましょう」とか言われると思います。実際その辺なんですが、苦しい時とかは20%くらいまで食い込んでくることも出てくるかもしれません。デパート・SCの出店マージンも10~20%の間が一般的だと思います。と考えると、実店舗を持たない通販ショップの場合、実店舗よりも10~20%安くできるじゃないか。的な意見が出てくるのもうなずけます。でも、実際は製造小売なら工場が必要ですし、流通にしても倉庫の費用がかかるのです。自宅を使って在宅企業というなら話は別ですが。楽天に出店している食品業者のほとんどの事業所が。それどこ?的な田舎に所在しているのも、ひとつには経費が抑えられるということでしょうか。 で、実際に10~20%値引きするとして試算してみます。岡山~東京の通常送料が950円、これにクール便料金210円を加算、送料は合計で1,160円となります。10%値引きの場合11,600円以上で送料無料、20%値引きの場合5,800円以上で送料無料になります。でも、そんなお店なんて実際は無いでしょうね。だいたい2,000~3,000円で送料無料だと思います。一部の有名店を除いて。 なら、どうして通販だけ値引きしなきゃいけないのか、という問題になるわけですよ。実際、通販に対してのお客さんの考え方は「店舗を構えていないんだから経費がかからないんだし安くしろよ」程度のものなわけです。でも、どうにかして売らなくてはいけないので、どうやって送料を目立たせないように商品価格にまぶしていくかという問題になるわけです。ここで登場するのが楽天などでよく使われる「二重価格」です。下の例を見てください。 商品番号:********** 通常販売価格 4,560円(税込) 当店特別価格 2,700円(税込) ポイント20% 540 ポイント進呈 これは楽天でも人気のあるパンやさんの通販サイトの例ですが、内容はベーグルが11点、大きめの菓子パンが1点の計12点です。通常価格が4,560円、なぜか値引きされて2,700円になり、ついでにポイントが20%、540ポイントもつきます。ポイント差し引き後の価格だと2,160円という感じになります。12点の商品が入っているので、商品1点の平均価格は180円です。送料は無料です。佐川急便限定で取扱量も相当多いと思うので、おそらくクール料金込で400円~600円ぐらいなのではないでしょうか。ここで気になるのは、もとの通常販売価格という数字です。4,560円で商品が12点ということは1点380円ということになります。みなさんはベーグル1個を380円で買いますか? 上の例は楽天などで多用される二重価格の例ですが、二重価格が成立する条件として「実店舗があまり知られていない&ど田舎にある」というのが大きくありそうです。実店舗ではベーグル1個380円でなんて売れません。せっかく自信のある商品でも売れなければ意味が無いという視点から見ると、値引きを演出してポイントも付けてという二重価格の設定もひとつの方便ではあるでしょうね。しかし実際に通常価格で1度も販売されていなければ問題になるでしょうが。 長々と書きましたが、上記を踏まえて楽天でランキング1位になるための方法というのを考えましょう。と、その前にTwitterで書かれていた気になるニュースをご紹介。
RT @kinokuniyabunza: 楽天ショップオブザイヤー受賞の有名店が自己破産を申請。最近この手のニュースが多いです。広告費増大、ポイント負担費増大で首が回らなくなるんですよね。EC・ネットショップをすれば商いが上手くいくワケでは… http://bit.ly/dousXR
ここでは食品を例に取ります。製造小売なら実店舗での売価の4倍以上の価格を通常価格に設定しましょう。仕入れ商品なら身がスカスカの蟹とか、地方の潰れそうな工場に依頼してOEMで消しゴムほどの大きさのチーズケーキを作らせて支払い時にごねて価格を叩きまくって仕入原価を安く抑えてください。そしてスクロールして5m以上の長さになる品のないデザインのページを作ります。できれば小汚い子どもが美味しそうに頬張っている画像なんかも微笑ましさアピールのために用意しておきましょう。手書きのコメントなんかも添えて。 ネット上の通常価格は平常の売価の4倍以上にしていますので、諸経費と送料を引いて25%残れば十分でしょう。最大75%まで値引きできますが、値引き幅を抑えるとその分あなたの利幅が増えます。それを踏まえて特別価格というものを設定します。これはお客様が実際に購入されるときの価格ですね。 なんだかんだで販売価格の10%が楽天税として徴収されます。20%はポイントの原資とします(ポイント20%還元!ということができます)。送料も佐川と契約などして25%に抑えたいところです。そして実店舗で実際に販売している価格(ネット上の通常価格の25%)を足してみましょう。通常価格の60%が特別価格となります。なんと通常価格の40%OFF!!ですね。で、分かりやすく下にまとめてみましょう。実店舗での販売価格を1,200円、ネット上の通常販売価格を4,800円とします。 ============================== 通常販売価格 4,800円(100%) 値引き額   1,920円(40%) ============================== 特別販売価格 2,880円(60%) ============================== 【内訳】 楽天税    288円(特別価格の10%) ポイント原資 576円(特別価格の20%) 送料     720円(特別価格の25%)佐川急便 実店舗の売価 1,296円(特別価格の45%) ============================== 「送料無料!!なんと40%OFF!!ポイント20%還元!!」 売り口上に翻訳するとこうなります。でもまったく痛みません。それこそが二重価格の良さなのですから。お客さんにとっては送料は無料だし、40%OFFだし、ポイントが20%(576p)もつく!なのでいいことだらけなのです。 だいたいこんな感じだと思います。佐川ならもうちょい送料を下げられるはずなので、利幅は多少増えるでしょうね。原価の安いパンやスコーンを開発して1~2個オマケで付ければさらに好感度アップです。これをやればすぐにランキングで1位を奪取できるわけではないのですが、これが楽天で食品を販売する基本ですね。実店舗での販売価格が公知であれば、値引きする余裕が無いので送料込みとかポイント還元とかは難しいでしょう。有名店はたいてい送料を取っていると思います。できるだけ無名なお店のほうが楽天ではスタートしやすいですね。 まあ、ナショナルデパートも3ヶ月の楽天お試し出店をしている間、2ヶ月くらいカテゴリーでランキング1位を維持していたわけですが、これは二重価格無しでやってみました。すでに自社ECサイトで価格は公知であったため、二重価格が付け辛い環境だったのでランキング一位でもほとんど利益出ずという感じでした。楽天でランキング1位になってしかも十分に利益を残すには二重価格がデフォということでしょうか。どうやってナショナルデパートが出店1ヶ月で楽天ランキング1位になったかの秘密は、そのうち情報商材でも出しましょうかね。ふふふ。 まあ、こんなエントリーで自社商品の紹介もなんだと思うのですが、これも仕事なのでお願いします。二重価格無し、余剰在庫のアウトレットです。ウチは自社店舗でもデパート催事でも価格は公知なのでウソはありません。楽天風に書くと、、、 「助けてください!パン、焼き過ぎちゃいました!!」 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓