アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

嚢中の錐という言葉があってだな。

まず商品が出来上がり、それが世の中の形に添うようにどんどん改良して、末永く愛されていくようになるまでには大変時間がかかる物なわけです。ちょっとしたアイデアだけで誰でも成功するほど世の中は甘くないというのはちょっとした大人なら誰でも分かることなんです。

他人の成功を見て、ああやればいいんだ、とか、そんなのチョロいよとか思って参入してきて他人が言っていたことをさも自分が考えたような顔をして平然と言ってしまう人というのがいて、聞いてても、まあ、若いからそういうこともあって不思議ではないとか思いますがね。でもあまりにも失礼なこととかを平気でやられてしまうと、僕も腹に据えかねる心境にはなるんですよ、人間だもの。

ウチだって東京に出店すること自体でリスクを負っているわけで、ゼロから始まって1年半の時間をかけて今の状況を築いていったわけです。それをせずにコンサルがウロウロして仕事取って来て、はいそうですかとかやっているそんな奴はゴマンといるんです。そういうのを催事屋といいます。そういう輩が同じ岡山で商売をやっているというだけでウチの名前を出して東京で営業に回られて、一緒にされるようなことになるとこっちは赤面してしまうわけです。一緒にするなと。恥ずかしい。

時期が来れば売り場なんていくらでも紹介もしただろうし、これはいいなという水準まで商品がブラッシュアップされてくれば、僕だって喜んで紹介しますよ。でもそこまで到達していないから僕は紹介しないだけでね、可能性というのは認めてるんですよ。でも、こうしたらウケるんじゃないかとか、そういった表面的なもので長く愛される商品というのは成り立たないわけです。商品に輝く何かがあれば誰も無視できないようになるわけで、それは「嚢中の錐」のようなものでね、ただ人間関係や人脈だけで仕事を取ろうなんて考えがそもそも分かっていないという感じもするわけです。そんな奴はそれこそゴマンといます。

アイデア商品やジョークグッズを売っているわけでは無いので、そのへんはちょっと自重してもらわなければいけないと思うんですよ。まずは商品を磨いて、それをどう売るかはまた別の話しでね。岡山では売れてるかもしれないけど、全国で見ればそんな売上水準の催事屋は腐るほどいるわけです。コンサルはマージンとれればそれで良いわけだからいくらでも営業に回るでしょう。でも商品力が付いていない状態で露出を増やしても結果良いことにはならないというのは、この業界にいれば誰でも分かることです。

今回の件については失望しましたが、個人的には将来性はあるのではないかと思うんでね、周りに付く人間を一度整理して、使い捨てられないような感じでがんばっていってくださいとしか言いようがないです。他人を利用しているつもりになって反対に利用されてしまって、しまいには誰からも尊敬されない人物になるのは悲しいですからね。

とまあ、いろいろ書きましたが、彼の行動に関係者一同呆れているわけです。