アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

いい感じに何もしない仕事をさせてもらっています。

今年の最初のエントリーにも書いたのですが、今年のテーマを「何もしない」としたんですよ。で、テーマそのままに、ここまでの7ヶ月間も特に何もしないまま過ごしてきましたね。何もしないと言いながら本当は仕事をしてるんでしょ、なんて言われるわけですが、本当に何もしていないんですよこれが。 今年のテーマは「何もしない」です。 いろんなご依頼やお話はこれまでの八年間で一番多いんですが、ものすごく先の話だったり、ペンディングになったまま先に進まなかったりというものも多くありましてね、特に急がないといけない依頼というものは一件ぐらいで、それもつい先週やってきたんですがなかなか面白い仕事でしてね、ホームベーカリーのレシピを提供するものだったんですが。経費しか出なかったので仕事と言えるかどうかは疑問ですがね。まあ、この依頼にしても一度は先方から無しにしましょうとか言われる事態になったりしているんですが、結果的に今までに無いほどにものすごくいい仕事ができました。お金にならなくても面白ければやるし、お金になりそうでも面白みが無ければヤル気が起きない、ツマンナくてお金ももらえないなら問題外というのは今まで通りです。 何もしないというのは「全然ツマンナイけどお金がもらえる」仕事をしないということなのかなあ、とか感じたりしています。このご時世でツマラナイという理由で仕事を断るなんて、と言われる向きもあるやもしれないですが、正直ツマンナイ仕事はいくら自分に言い訳をしてもツマンナイわけで、それでお金をいただいても先が続かないんですよね。長く見た場合に。今年に入って新調した名刺がすでに無くなるほどにいろいろな打ち合わせや商談に駆り出されたわけですが、パンの販売以外に進捗がある仕事というのは殆ど無いのではないでしょうかね。仕事をしていないというのも全部がツマラナイというわけではなくてですね、大きな会社だと進む話も進まなくなるという若い頃に散々経験したことを当事者ではなく今は外側から眺めているわけです。 いろんな話が同時進行で進められていくので、どの話がどこまで進んでいるのかとかよく分からなくなってきているのも面白い感じです。常に動いていなきゃいけない、あるいは動いているふりをしなければいけない立場の人は大変だなあと思いますね。僕は忙しくなくても三度の飯が食えていればいいというスタンスなので、面白くなりそうな仕事なら重い腰を上げて全力で行くし、途中からツマンナくなりそうな仕事の匂いがしたら腰を引きながらいかに後を濁さずにそっと姿を消すかを考えているわけです。まあ大抵はほとんど進んでいないのでのんびりと人間観察をしながら考え事をしていたりするんですが。 で、のんびりしていると見えてくるものもありましてね。一流の人は仕事への取り組み方がやはり真摯だなあとか、そういうのは新鮮な驚きというかそういう人を感じられるというのは、パン屋という即物的な仕事をしていると一生出会えないものなのではないかとか思ったりします。逆に一流とは言えない人たちの仕事はやはりすごく短絡的というか厚みが無いなあと。まあ、これはどの世界でもどの時代でも言えることだとは思うのですが。 パン屋の仕事は現場の売上だけで見計らわれる立場なので、ある程度の期間を費やして一つのことに向かうという仕事は久しぶりとか正直に言うとそういう感想だったりします。来年から進めていこうという仕事の準備をしている中で、質の悪い仕事を量産するのは今後の僕の仕事をもツマンナくさせてしまう原因にもなってしまうので、まあここは周囲が歯ぎしりしても僕は僕でのんびりとさせてもらう他は無いですね。申し訳ないとは思ってるんですよ本当に。言い訳ではなくて。 そろそろ復活折衝的な話もちらほら出てきているんですが、そういう場合でも絶対に頭を下げない人たちと仕事をしていかなければいけないのはある意味で精神修養にはなりますが面白くはないです。でも僕自身が面白くなくてもその仕事が世の中を面白くするのであれば、僕は喜んでツマンナイ仕事をします。でもそういう時って仕事が難航するんだよなとか若い頃を思い出しているうちにいつの間にかキャバクラにいたりするなんてことがないように気を引き締めて参ります。まあ、いい感じに何もしない仕事をさせていただいております。この御恩はまた別の機会にお返しさせて頂きますのでどうか長い目で観てくださいませ。 とかいいながら出かけた先でも作業ができるようにBIGLOBE WiMAX 導入しました。 UQ WiMAX × BIGLOBE