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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

「パパがお金持ち」

ヒデシマ

まあ、田舎で仕事をしてればいろいろありますわな。

ちょっと前に説明会に行ってきたんですけどね、出店のいろいろと決まりとかを聞きに行くわけです。で、僕も楽しみにしている有名店とかもあったりしたんですがいろいろ事情があって途中キャンセルとか続出みたいで、当初聞いていた出店候補者とは顔ぶれとは変わっているわけですよ。で、お前誰だよ的な感じな人がものすごい羽振りが良さげだったりね、聞くと大体「パパがお金持ち」系のジュニア経営者たちでね、ああ、結局はこうなるのかあ~とガッカリ感が半端無いわけです。地元のお店を主に誘致するという話だったので最初からあまり期待はしていなかったのですが、こうも努力のかけらも無く何の実績も無い連中が「パパがお金持ち」だったり「地元で他にいなかったから」的なポジティブで無い理由で招集されているのを見ると「これ無いよな~」と思ってしまいます。スタートラインが最初から違う面々と同席するのは田舎ならではなのかなあと思います。人材がいないから安全パイで「パパがお金持ち」を集めてしまうのでしょうね。

ずっと前からそこを通らなければいけないと思いながら、思い通りのところからお話をいただく。僕にとってみれば、やるとかやらないとかやりたいとかやりたくないとかではなくて、そこを経なければその先に進めない針の穴のような小さな可能性であって、長い時間待ち続けてやっと巡ってきた好機なんだけど、「パパが金持ち」系の彼らにしてみればそんなに苦労しなくても手に入る仕事の一つくらいな感覚なのでしょうね。田舎では生まれが運命を決定づける要素になってしまうわけです。

「いや~困っちゃいましたよ~いきなり出店してくれなんて言われてね~何をするかも決まってないんですよ~」とか半笑いの大声で言われましてもね。こういうときどういう顔をして良いか分からないわけですよ。もうキャンセルとか出まくりなので誰でもいいから出店してくれみたいな感じになっているらしく、もうめちゃくちゃな段取りでどうでもいい連中がニタついているわけです。でも僕としては一生懸命に準備しなきゃいけない。お金も結構かかるし人の手配もしなきゃならん。今まで僕を買ってくれた人たちの期待に応えるためにもいい加減にはできないわけです。

恥を承知で言わせていただくならば正直な所「パパがお金持ち」な連中が死ぬほどうらやましいわけです。世の中は不公平だから面白いんですけどね、これが東京なら作っているものや仕事の結果で選んでもらえますが、地元だと誰の子供として生まれてきたのかがかなり重要になってくるのがけっこう辛いです。生まれの優れた人達との運の差を埋めるのにものすごい努力がいるので大変だったりします。でもそういう「パパがお金持ち」な人たちが経営の傍らゴルフに興じたりバンド活動をやって人生を謳歌している間に僕はせっせとドサ回りをしていたわけで、結果としてそこに立てるのだからいいじゃないかと言われますがね気持ちは複雑なわけです。