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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

鼻の低い人たちは鼻の高い人たちの食い物(栄養)でしかない

ヒデシマ

先日ちゃんとした雑誌の座談会(パン特集とかそういうのではない)にお呼ばれしましてね、いろいろと面白いお話を伺ったのですが、まあそれについては本が出てから書くとして、別件で旧知の友人と情報交換ランチでいろいろ話しているとですね、なかなか本当に面白い話しというのを聞けたものですからちょっとメモ代わりに。

僕が今の仕事を始めてここ10年っていうのは海外ブランドの誘致というかライセンシー(ライセンスを受ける人)となって日本国内にブランドの浸透を図るというのが一つの大きなビジネススタイルとして定着してきた期間ではないかと思うんですよ。中にはリリースでぶち上げた出店計画の10分の1も達成できずに日本から撤退もできないというよく分からん状況になっている事例も見られますし、輸入業者やブローカーが古今東西のライセンサー(ライセンスを与える人)の情報をカタログのように持ち歩いて売り込んでいくんですがね、それが商社が自分で動いたりする場合もあってですね運営を受託した会社の社長が詐欺疑惑を持たれたりとかして、誰がこの爆弾仕込んだのよ的な流れになることもままあるわけです。

ライセンス事業っていうのはブランドをゼロから作らない代わりに何かしらのリスクも潜んでいるわけですが、そこは一般の人たちの目には触れること無くいろいろ裏事情というのがあるわけです。ライセンス事業がフランチャイズと違うのはね、ライセンシーが血反吐を吐くほどに努力して人や金をかき集めて契約で決められた数の出店をこなして日本国内でのブランドの認知度を上げて本国から指導される通りにブランドイメージを傷つけないように細心の注意を払って事業を拡大していってもね、契約を切られたらその数年かけて築いてきた成果を丸ごとゴッソリ持っていかれるという過酷なものなのでございますよ。

ブランド自体は継続していてもね、運営会社が変わるというのは良くあることです。ブランドホルダーたるアンングロサクソンのライセンサーにとってみれば、日本のライセンシーなんて極東の地でちまちま円を集金してくれる猿回しのサル程度にしか見てないんですよね正直なところ。日本の市場が萎んだら新興アジアにライセンスを持ちかければ良いだけですからね。まあ現実にライセンスの振り出し元がヨーロッパで、店舗は日本にあって運営の受託しているのも日本企業だけど、ライセンスを受けているのは日本以外のアジアのどこかというのもまああるわけです。

そんなに過酷なのになんで引っ切り無しに同様の海外ブランド誘致が起るんでしょうね。とか思うんですがでもそこに頼らないと商売ができないという日本の食品を取り巻く市場性の事情もあるわけです。僕も見知っている企業の話しや、茶飲み話で聞いたものを合わせてみると、なかなかしっくりしてくるんですね彼らが最終的にどうするのかという意図がね。まあ怖い話しなので別にどうでもいいんですが、ぼくら鼻の低いアジア人が欧米のブランドにどんなに憧れてそれを行使する立場を金で買っても、ブランドホルダーはアングロサクソンで占められていることに変わりはないわけです。まあ僕には関係ないことですが。そういう話しが回ってきたら各位お気をつけ下さいませ。