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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

「元デザイナーのパン屋さん」ではなく「ミキサーとオーブンを持ったデザイナー」だなというお話し。

ヒデシマ

というわけで新年あけましておめでとうございます。もう4日ですかそうですか、僕は大晦日は夜まで仕込み、元旦は朝から焼き初め、2日は出荷初め、で元旦から飲んだくれて、2日は参加者の平均年収が2~3千万はあろうかという中学校の同窓会に行き、3日は深夜まで松山への催事の準備、今日も仕事という実に勤労意欲の旺盛なおじさんの正月でございました。

年末恒例のブログでの反省会も忘れておりまして、なかなか自分を振り返るヒマもなかったわけですが、まあ、ちょこちょこ書いておった内容の通り、昨年はレシピ本の出版から始まり、催事なぞも順調にいっていたのでありますが、岡山駅ビルへの出店に際して、遠隔地の直営販売店を一回整理しようと東京店を閉め、いざ岡山のみなさんあなたの街にヒデシマが帰って来ましたよ!と意気込んだところがまさかのズッコケ男道でございまして、乏しい資金をほぼスッテしまったわけでございます。

で、まあ、冷静に考えると、パン屋としての僕の脂質が、いや資質がもともと備わっていたのかというところを考えると、パン屋としての僕は失格なのだなあと言う他ありません。多くの人が想像するパン屋の逆を行き、時にはカウンターを狙いながら様々手を変え品を変え今まで生き抜いてきたわけでございますが、売上についてもブレが大きくて、合計で1日100万超えることもあれば、ヒト桁万円から伸びないという日もあり、イベントで売りさばくというギャンブル的な商売を全国津々浦々で展開して参りましたが、このへんで自らの商売の在り方を見つめなおそうかと思った次第でございます。

有名シェフたちと並んで業界紙に載せていただいたり、業界有力店の方たちと座談会に望ませていただいたことや、この業界でこういった扱いをしていただけるようになったのも、ひとえに東京の皆様の推挙があったればこそでございます。しかしまあ僕は何を間違ったらか岡山に戻ってしまったわけで、しかも金をスッテしまってケツの毛まで抜かれる始末。さあ、どうしたものかと思案に暮れておりましたわけです。

よく雑誌とかで取り上げられるときに「元デザイナーの秀島さん」という書かれ方をするのですが、これはナショナルデパートのパッケージやら何やらをやっているのは全部ヒデシマさんなんですよ~というのの前フリになっていて、この「元デザイナー」というのがけっこうクセモノなのかなあと思っていたりします。パン職人としての修業も無くこの業界にいたわけですが、前職を引きずるというか「○○だったけど今は○○」みたいな「元は風俗嬢だったけど今はOL」みたいな感じなわけです。

で、いろいろ考えた結果、僕は本当は「元デザイナーのパン屋さん」ではなく、「ミキサーとオーブンを持ったデザイナー」なのではないかという答えにたどり着きました。この真意については春までに発表する新商品ラインナップを見ていただければいいかなと思います。おそらく今年から仕事の仕方が変わるかもしれません。一発目の準備が今日から始まりました。なかなかおもしろくなりそうです。

長くなりましたが今年もよろしこお願いします。