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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

俗にいう男一匹大腸暴れ陣太鼓です。

ただいま入院中でございまして。詳細はまた後日まとめて書きたいと思ってますが、ええ、先月告知を受けて公表した僕自身の癌の手術なんですがね、手術が終わりまして肛門から特殊なノズルを突っ込まれまして、ええ、それですよ、朝鮮戦争の頃からオカマをやっているというママが池袋で米兵にトイレに連れ込まれたときに突っ込まれたというアレに似た器具ですよ。

腸内の圧力を抜くために、僕の意図とは関係なく呼吸してくれているわけです。まるで捨て猫の収まった段ボールを親に隠れて持ち帰り軒下に隠してこっそり餌を上げると小さな声で「ニャー」と鳴かれてドキッとするような、腸が動くと自動的に空気を吸込んで、そりゃあもうイヤらしい音を奏でるわけです。

「ズ、ズズコズズロゴ、ボチョ、ブリョ~、ズズゴゴ」

腸内に空気を吸込んだらその後は腸が暴れ始めます。俗にいう男一匹大腸暴れ陣太鼓です。僕の体は反応してなんとか便が出ないように下っ腹に力を入れて腸の動きをセーブしながら肛門を締めようとするのですが、腸内には空気が取り込まれてほっこりスイーツな感じとなっていてコントロール不能、肛門にはいやらしい器具が取り付けられていて、だらしなく開いたままのオッピロゲ状態。いくら肛門に力を入れても閉じないわけです。僕の肉体の門はあっさりと米兵を受け入れてしまうわけです。そして僕は放出します。この世の全ての憎しみや悲しみを嘆くように。

「ブリュ、ジリュジリュ、ブチャッ、ブリュブリュブリュブリュ~~~」

この世の悲しみはいつやってくるか分かりません。レントゲンを撮っているときに「ズコズブブ」、採血の最中に「ブリュブリュ」、食事の重湯を食べていると「ズコブリュ」、そして僕の心を蝕むタイミングはオムツや軟便パッドを交換した直後の「ブリュブリュ、ズゴゴ」、そしてオムツを替えようとお尻を拭いているときに聞こえる悪魔の唄「ジュルジュルジュル~」お尻を拭いているそばから便が滝のように流れ出すのです。滝壺には六尺を締めた修験者たちが呪詛を吐いているわけです。こんなとき後ろからそっと誰かに抱かれたらもう私はあなたの蝶になって今宵どこまでも羽ばたいていくのでしょう。

ええ、Amazonで追加オーダーですよ「軟便パッド」もったいないからと便を溜めてから交換してたら“おむつかぶれ”してしまいました。男一匹大腸暴れ陣太鼓は1日に5ステージ以上開演です。ステージの幕である肛門は開きっぱなし、ジャニーズの一日3ステージなんて目じゃないんですよ。たくさん買いました。軟便パッドも大人用おむつも、天神橋筋商店街の開いてるか閉まってるか分かんないような日用品店よりも在庫が多いですよ。これで多い日も安心ですよ。

今朝の回診で、今週には淫乱ノズルが僕の肛門からズルズルといやらしい音を立てながら引き抜かれるらしいということを告げられました。え?僕はMacを開き、急いでAmazonにキャンセルを入れるわけです。

今も僕の蝶は体内で蠢いています。肛門からは嫌らしいエキゾーストノートを奏でながら、この世の悲しみや憎しみを浄化するように僕は便を垂れ流します。幸多かれと。幸多かれと。