アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

ひとり菓子メーカー

テレビ番組をオンデマンドで流しながら作業してたら「ひとり家電メーカー」というキーワードが頻繁に出てたので、まあそういうことだよね、と思ったのでちょっと書きます。

僕は自分の仕事のやり方を「ひとりメーカー」とか「ひとり業界」とか表現する事が多くて、それはまあ、前例がない事をするには利益も出ないから一人でやるというのもあるけど、軌道に乗せるまではひとりでやる事が多いというのもある。ひとりでやる方が早いからトライアンドエラーのスパンが短くできてより速く動けるという利点もある。

家電だと企画から始まって設計やマーケが入ってフィードバックが入って設計し直しとかで製造に進んで営業企画が立ってプロモーションに渡って販売店に…。とか言う感じなのかなよく分からんけど。まあ、それはお菓子についても同じような感じだと思います。

お土産なら祖父が会長、父親が社長、跡継ぎの専務あたりがいて、三代とも知ってる工場長がいてその下に職人というか工場の職員、でその次がいきなり営業とか、資材系はデザイン事務所に丸投げで、店舗開発も設計事務所任せかな、あと最近ではレシピも外部に頼るメーカーが多いと聞くね。昔から続いてるからハード面の経営資源はあるけどソフトが抜けててそこは外部に都度発注みたいなね。

まあ、そんなんなんで二発目のヒットが出ないメーカーが多い。なんせコンテンツの開発経験が無い経営者がどんどん跡を継いでいくんだから。ヒットしたとしても開発丸投げだとやはり開発力が身に付かない。

で、僕の「ひとり菓子メーカー」は仕事のほとんどがMacのデスクトップ上で完結する。企画を立てたらIllustratorでパッケージデザインを起こして商品写真を撮影してPhotoshopで修正、商品企画とレシピはGoogleDriveが便利なのでExcelのためにWindowsとか立ち上げんでもいいし、売り場は3DとかCADソフトで自分で書けるから資材の品番を添えて工務店にお願いしたらそのままできる。で、レシピのデータをクラウドで共有してるのでスタッフはそれを見ながら素材の発注、実際の製造にうつって計量まで可能。新製品の本製造だけは初回ロットに立ち会うけど、次ロット以降からはもうスタッフだけで製造ができる仕組みを作ってる。

じゃあ、やることないじゃん。と思うかも知れないけど、工場というのは効率化が肝なので、日々時間あたりの製造コストを引き下げるための計算やらをし続けてる感じかな。いま流行の「ひとり家電メーカー」は昔はファブレスと言ってですな工場を持たない製造業のスタイルの一つとして以前からあったもので、それがデスクトップ上で完結する行程が増えた事でドラステックに効率化が進んだという事だと思う。

まあ、饅頭屋風情がファブレスだの言い始めたらOEM丸投げの糞メーカーに成り下がるんで、工場だけは自社で持とうというのは十年前からの僕の信条だったりする。まあ、数年見てても丸投げ商品は寿命が短いしね。ひとりでやれる事と、抱えてるスタッフで協力して押し進めていくことと、その両輪があって初めて成り立つんかなあと思う。

すんません、仕事します。