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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

Adobe Creative Cloudメジャー・バージョンアップでPhotoshopで3Dプリントをサポートしたというニュースを聞いて震える饅頭屋の話し。

鬼サブレー抜き型データ 相変わらず震えています。寒くてですが。。。 今回はパンともお菓子ともお土産とも無関係なようでいて実は僕の中では関係のある話し。 上の画像は新しい次期鬼サブレーの押し型3Dモデル。これを3Dプリンタで出力して実際に使う。これに生地の排出ラインを組み込んでいけば1時間あたりで今の30倍の生産能力を持つようになる。サブレー商品だけで売上の大半をまかなえるようになるかな。 今回はABSで仮型を作って、これがうまくいったら抜き型と組み合わせたロータリーカッターを金属で作って製造ラインに組み込めば24時間操業で日産10万枚までいけるかも知れん。しかも必要なパーツを自作できるという手軽さ。耐久性と打抜精度を考慮すると、最終的なものは金属を旋盤で削ってもらうようにはなるんですがね。 今回のadobeのリリースについてはまずはここを読んで。 Adobe、 Creative Cloudをメジャー・バージョンアップしてPhotoshopで3Dプリントをサポート―新たに30日無料試用できる。 なんのこっちゃという向きもあるかと思いますが、昨今3Dプリンタがいろいろと取り沙汰されていますね。でも、やはり3Dデータ作りはまだまだ敷居が高いと思います。今まで3D制作というのは静止画と動画とVRMLやQTVRという紙やモニタで確認可能な出力しかできなかったものが、3Dプリンタの登場によって手で触れて感じることの出来るモノに出力できるという画期的なことが起きたわけです。 しかしやはり3Dプリンタで出力することができても、データ作りは面倒くさいものです。今回のPhotoshopのメジャー・バージョンアップが何をもたらすかと言えば、データ作りはモデラーがやり、表面の質感、材質の貼付けをグラフィックデザイナーが普段使い慣れているPhotoshopで行えると言うところが3Dの分業化を進めるためのミソだと思うんです。しかも3Dプリンタで実体のある制作物ができてしまうという点でも。
Adobeによれば、新しいPhotoshopは3Dモデリングと3D出力の中間段階を処理するのに最適な環境を提供するという。PhotoshopはOBJ、STL、3DS、Collada、KMZなどほとんどあらゆる3Dフォーマットをインポートして3D出力することが可能だ。これには3Dプリント時に必要とされる枠組み、支柱などの付加も含まれる。また3D出力にあたって障害となるような点も事前に発見してくれるので、ユーザーは出力の失敗で時間と材料を無駄にせずにすむ。
3Dプリンタのデータというのは実体のある面を作るという点で今までの2D出力とは大きく異なります。ここがわりとネックになっているところみたいです。いままでの3D出力の感覚でデータを仕上げても、面の裏表が間違っていると上手く出力されません。立体物は面で構成されているのですが、自然界に存在している立体物は質量を持っています。データ上では立体の中は空洞でも良いのですが、3Dプリンタ出力する場合は中身の詰まった塊にするか、中空にする場合は厚みのある面で構成されたデータを作らんと行かんのです。よー分からんでしょ。僕も説明がヘタなんですが、普通の人の反応はこんな感じでしょうか。 しかしPhotoshopでできるのはあくまでテクスチャ(表面の材質)貼付けと細部の仕上げと3Dプリンタ出力用のデータ程度なので、今しばらくは一般的な3Dモデリングソフトをつかって最終データまで作るようになると思います。僕の使っているShadeでも3Dプリンタ適合のデータチェックやSTLフォーマットでの出力が可能になっているので、しばらくはこのままかなあと。
ただし、Photoshopでは簡単な3Dモデルを作ることはできるが、このアプリケーションの本来の目的がそこにないことは明らかだ。この点についてはAdobe自身もはっきり認めており、モデリング自体はサードパーティのツールを利用し、そのデータをPhotoshopにインポートするようユーザーに勧めている。つまりユーザーは3Dモデルにテクスチャーを追加したり、Phontoshopお得意の細部の精細な仕上げを行うのにこのアプリを利用することになる。
画像は上から5年前に高円寺店の出店のためにShadeで作ったデータ、一昨年に岡山駅に出店する時にShadeで作ったデータ、一番下は岡山駅の直営店のデータをPhotoshopで開いた状態。モデリングソフトであるShadeのUI(ユーザインタフェース)は初見では取っ付きにくい感じがしますが、慣れればこんなに間違いを起こしにくいUIも無いってぐらい楽チンです。一方、Photoshopの3DのUIがよく分かっていないのでチンプンカンプンですが、これも慣れたらすぐに使えるようになるでしょうかね。 Adobe、 Creative Cloudをメジャー・バージョンアップしてPhotoshopで3Dプリントをサポート―新たに30日無料試用できる 今後は食品も3Dプリンタ出力の時代が来るやもしれんという流れもあります。その時代を先取りするためにも今の時点で3Dプリンタを商品開発、製造ラインに組み込んでいくというのは必要なのかなあとも考えています。いままではファブレスが標語のようにいわれていましたが、製造ラインやノウハウをブラックボックス化することで市場での優位性を確保するというのも、今後の食品業界では必要になって来るかもしれません。いや来ないかな。