アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

消費税の増税よりもかなり深刻なこと。

消費税増税に伴い、取引先各位におかれましては。。。ちょっと難しい挨拶が浮かばないので割愛しますが、消費税の増税が迫ってきているということで取引先様から新価格の申請書を提出するようにと矢の催促が溜まりに溜まっております。どうしましょうか、ブログとか書いている場合じゃないんですが。。。しかしこれがかなり深刻でして、単に税率が上がるだけでしょ?ということではないんですね。うん本当に。

消費税というのは最終製品を購入される消費者の方が最後に支払う(納める?)ということになるんで、私どものような一般消費者向けの商品を製造しております事業者としては売上を左右する一大事となっておるわけです。ネットを見ても、色んな所で有名チェーンストアの値上げについて「便乗値上げだ!」「消費者を欺くようなことを許してはいけない!」とかそういう論調も見られるんですがね、まあお気持ちは重々分かるんですが、僕みたいな零細からするとそういう単純なものではないということを分かっておいてほしいわけです。

タイトルには「消費税の増税」という言葉を使いましたが、実はその影に隠れている本当に怖いのが原材料の値上げなんですよ。最終製品を製造するのに使用する原材料の値上げ、その原材料を製造しているメーカーが仕入れる原料の値上げ、そしてその原料の、、、と川上まで上っていくと値上げスパイラルが待っとるわけですよ、奥さん。原材料の本体価格が上がったら、もうそれを飲むしか無いわけです。消費者のように「じゃあ、不買運動だ!」とか言っていたら商品作れないんです。だって材料なかったら商品作れないでしょ、マジこれ深刻。

「原料の油脂の高騰につきマヨネーズやマーガリンが値上げします」というのはメディアでもニュースにもなるし、「原料が上がるならしかたないか」というところで落ち着こうものです。これはテレビなどのメディアにスポンサーとして広告費を支払っているからアナウンスして消費者に値上げを周知させて反発を和らげるように働きかけているんですよ。僕のような一般消費者向けの商品を製造している零細の事業者からすると、原料高騰のアナウンスをする場がないので、単に「便乗値上げだ!」となるわけです。

ちょっと数年前にも小麦粉や油脂の値上があった時にはまあ吸収できる範囲であったかもしれません。でも原材料メーカーが本体価格を値上げしたら、僕らはそれを飲むしか無いわけです。大切なので何度言いますが、一般消費者向けの商品を作っている事業者は、原材料メーカーの値上げの提示を飲むしか無いんです。

でも原材料の値上げと消費税って関係ないじゃん。という向きもあろうかと思います。その通りです関係無いです。ここに消費者の方々にご理解していただけない壁があるんです。消費税の増税はもう決まったことですし、国の政策として我々は好むと好まざるとにかかわらず増税という現実を飲まなきゃならんです。だから最終製品の原材料の原料を生産されている生産者の方から始まり、それを一次加工する事業者、最終製品の製造工場に納める用に二次加工する原材料メーカー、僕のような菓子製造者も、それを買ってくださる消費者の方々も、等しく不承不承でも消費税を払わなければならんのです。

しかし、原材料の値上げによって最終製品が値上げされることについて、最終消費者の方々はそう安々とは納得してくれません。じゃあ企業努力しろや!と言われるかもわかりません。でも、もう無理なところまで来ている業界だってあるわけです。たとえば「トランス脂肪酸は毒だ!どうして日本では使われているんだ!」という論調があります。でも、バターを使ったら価格は確実に上がります。賞味期限も短くなります。価格を抑えるために食品メーカーは一般に体に悪いとされる素材を使わざるおえないわけです。まあ、ウチではバターを使ってますが。価格を抑えるためには安い原材料にシフトするのが得策です。少子化で就業人口の現象や人件費の高騰もあるでしょうから、いま、一般消費者向けの商品を製造するメーカーは大変だと思います。

ここ数年の間、バター不足というのがありました。バターが作れなくて価格が暴騰。前年度実績による割り当てでしか入手できず、配給制度みたいな感じになりました。そのバター不足の理由をみなさんしっていますか?全国でバターが不足して価格が暴騰した理由、それは、、、

「だって牛の数を減らしちゃったんだもん」

という理由でした。生活を支える畜産がそんなずさんな管理でどうする!とか言われても実際にバターは値上がりするわけですから、同様にバターを使用した商品は値上げされるべきです。そして、こういう原材料値上げのリスクはいつ起こるかわからないのです。だからそれにフレキシブルに対応していかなければならないんですけど、小さな商店ではそれをアナウンスする場など与えられないわけですよ。消費税は周知されています、でも、本体価格に含まれた原材料や人件費の上昇をなんとか許容していただけるよう、我々のような零細規模の事業者の味方になるような何かがあればもっといいなあと思うわけです。

なんだかよくわからなくなってきましたが、今後ともよろしくお願いたします。