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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

いろいろ考えましたが、「岡山ブランド」やめます。(追記あり)

アイデアのスープ

というわけで、岡山ブランドやめます。

「ももたん」の発売から1年経ちました。

みなさんに支えられてなんとか事業として成立するところまでは育てられました。ほんとうに感謝してます。ありがとうございます。

「ももたん」を始めたきっかけは、「岡山のお土産がツマラナイ」ということから起こったものなのですが、発売から1年経ってみて思う感想は、「ももたん」はどんどん面白くなってくる、事業展開やコラボレーション案件、「にっぽんももたんプロジェクト」のクラウドファンディングの成功など、「ももたん」はすごいスピード感を持って前に進んでいます。でも、立ってる場所が沼なんです。ぬかるんだクソです。

ももたんに比べて岡山のお土産シーンはというと、、、

何も変わっていません。業界に飛び込んで1年間眺めてみた感想は、お土産シーンが変わっていないというか、変え方を知らないというか、変える必要を感じていないというか、まあ、なんというか何も考えてないんだろうなあということです。いやもちろん考えている人もいると思いますよ。お世話になっている売場ご担当者の方もたくさん増えたし。

でもね、やっぱり、ダメダメなんです。

ビックリするほどダメです。レスポンスが遅いというのは田舎だししょうがない、そもそも観光客資源に乏しいのでしょうがない、やっぱり大都市圏と岡山では情報の隔絶というのがあったりするし、そこから生まれる怠惰というか、進歩のないことが日常化している感じですね。まあ、ようは何もしなくても食っていける人があまりにも多い。岡山は。

繰り返しますが、お世話になってる売場さんも多いんです。本当に売場に育てて頂いてるという実感はあります。

ただ、やはり、みんな岡山に対外的なプライドを持っていないんだなあと思います。お土産売場は相変わらずOEMで作られた商品のオンパレードです。売場の90%が県外産の商品です。フェイスのバランスは売場が決めます。その売場にどうして岡山で作られた商品が並ばず、県外の工場で作られたOEM品が面積を占めるのか。僕には分からんです。

最近気になったことが二つあります。

桃太郎のまち岡山WAON

ご利用金額の一部が岡山県の住みやすく活力あるまちづくりに活用されます。

【岡山県はこのたび岡山県民を募集します】晴れの国おかやま 県民募集~8092人移住プロジェクト~

他所の人に岡山に移住してもらおう。イオンに寄生して売上の一部を恵んでもらおう。私たち岡山生まれの人間はバカで無能だから他所の人に何とかしてもらおう。ということでしょうか。プライドも何も無いのであれば、そういうことも良いのかもしれません。自分たちは無能だから他所の人や企業に何とかしてもらおうというのは、間違っていないと思います。

でも、僕はイヤです。僕には問題を自分で解決する気力もあるし、乞食のような生き方をしたくないというクソみたいなプライドも少し残っています。だから、いろいろ考えましたが、「岡山ブランド」やめます。「岡山」をコンテンツ化しようとしても、岡山の人たちが政策が他人頼みであれば意味がありません。「岡山ブランド」をアピールすることは「気候がよくて自然災害のない土地に住むバカで無能な人たちの集団です」とアピールするようなものです。

とりあえず「ももたん」のパッケージ裏面から「桃太郎のまち岡山」のロゴを外します。少しでも岡山のアピールにつながればと思っていましたが、何のPR活動もなく、このマークをつけていても観光コンベンション推進系のイベントの案内が来ないということなので、何の意味もないということが分かりました。まあ岡山商工会議所から門前払いを食らうような身なので、仕方がないでしょう。裏面はこのようになります。

ももたんのパッケージ変更

どうでしょうか。スッキリしました。左側が旧デザイン。右側が新しい裏面のデザインです。岡山ブランドであることを消しました。新しいロットから順次これに切り替わります。

ここにたどり着くまでにはいろいろあったのですが、大きなきっかけの一つに、地方コンテンツの売り込みがますます厳しくなっているという現状があります。Facebookなどでも書いていたので引用しときます。

ここ数日いろんな所に行って、いろんな人と話したけど、やっぱりというか、とうとう僕のオリジナリティーを活かした商品戦略に進むタイミングを得られたというか、まあそういう感じです。

もう「岡山」という冠を外さないと生き残れない。地方を売りにしていたらナショナルブランドへの道が遠くなるというのが明白になってきて、「ももたん」は岡山の文字を外して雑貨的な和洋菓子へとイメチェンし、リーフレットの岡山弁は標準語になり、訳文として英語表記にするというところまでは決めた。「おみやげ」は岡山でなくてもいい。「ももたん」の面白さ「おみやげ」の文化を知ってもらうには、岡山でないほうがいいと思う。

おそらく僕が生きている間に岡山ブーム(コンテンツとしてのね)は来ないだろうという予想、というか現実を受け入れて、自分の仕事の独自性を最大限にアピールするなら、この道しか無いという道をまた進んでいくんだろうなあと思います。

あとはリーフレットのフォーマットを作れば完成します。

今後発売される新商品のラインナップを貼っときます。スッキリして可愛さに磨きがかかったのではないかと思います。本心を言うと少し寂しいです。でも、この寂しさがより一層僕の仕事の可能性を広げてくれるのではないかと思っています。いろいろ考えましたが、「岡山ブランド」やめます。岡山のお土産ですが、もう岡山をアピールすることはしません。どんどん羽ばたいていきます。ごめんなさい。

ももたんのパッケージ変更

今後ともよろぴく。

(追記)

今日、こんなニュースがありました。

PB食品の製造者情報 原則表示へ見直し案、消費者庁

消費者庁は17日、スーパーのプライベートブランド(PB)などの加工食品に「製造所固有記号」を付ければ製造者情報の記載を省略できる現行制度を見直し、原則表示とした上で、記号使用を複数の製造所でつくられる商品に限る方針を明らかにした。同日の内閣府消費者委員会の調査会で案を示した。

 アクリフーズ群馬工場の農薬混入事件では、回収対象となったPB商品の一部に製造元が群馬工場と記載されておらず、消費者団体が「気付かず食べる危険がある」と問題視した。森雅子消費者行政担当相が制度見直しの検討を表明していた。

 製造所固有記号はアルファベットと数字などからなり、現行の食品衛生法に基づく内閣府令は、PB商品などの場合、記号を表示すれば製造者名と所在地を省略できるとしている。行政機関は記号から製造元をたどれるが、消費者が見ただけでは分からない。

 見直し案は、製造所が複数にわたる商品のみ、包装のコスト削減につながるとして記号の使用を認めるが、消費者の問い合わせに応じることを業者に義務付ける。今の記号を廃止して新たな記号を導入、データベース化して消費者が検索できる仕組みも検討する。

 消費者委は食品表示全体の基準づくりを進めており、夏までに議論を取りまとめる。〔共同〕

たぶん、これを守るお土産業者はいないでしょうね。抜け道はありますから。でも、産地にこだわる日本人にとって、現行のPB方式は単なる産地製造地ロンダリングになってるだけなので、これを機にちゃんと作っている業者が日の目を見る制度になって欲しいです。

では。