アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

土産売場でルート商品と対峙しなければならないという現状。

というわけで、はてなブログに移ってきました。

特に理由はないんですがね。

で、今日は、岡山のおみやげ業界をつまらなくさせている元凶である、ルート商品についてちょっと書きます。

ルート商品というのは、ドラッグストアやスーパーやコンビニに並ぶ量販店向けの商品の事を言うんでしょうか、営業所や物流センターに積んだ在庫を、営業さんが車に積んで販売店に納めて回る感じを思ってください。

我々のような製造小売が自社工場で作って販売店さんに届けるというのとはちょっとニュアンスが違います。

ルート商品はOEM製造されたものがほとんどです。県外の工場で作られたお菓子など様々な商品が、パッケージだけ「岡山」と書かれて売られています。

中には、ほんの少しだけ岡山県産の果物などの農産物が使われているものもありますが、それだけでは味が足りず、原料費も高くつくために香料やペーストを添加します。「岡山」と書いてあるけど、「岡山」の味ではないんです。

まあ、それはどこにでもある話だし、それがあたりまえの光景になっているんですが、それがすげえ売れるわけです。

 

一昨年にかなり売れたおみやげがあって、岡山産の素材を県外のOEM工場に送って、そのまま岡山駅の物流に納められるというファブレスの権化のような商品。

販売者の欄には岡山でも中堅どころのメーカーの名前が記されているのですが、実際には県内産の果物のピュレが原料メーカーから県外のOEM工場に送られ、OEM工場からお土産売場に送られるので、岡山のメーカーはまったくノータッチなのに岡山のお土産売場に並ぶという異常事態だったわけです。

でも、売れるんですよね〜。これが。

 

で、今日、地元のメーカーさんの話しをちょっと聞く機会があって、もはや岡山県内のメーカーの競争ではなく、そういったOEM商品、ルート商品に勝たないと売場においてもらえないという現状がかなり深刻化しているということでした。

で、やはり、売場の担当者が商品を選ぶわけですから、地元のメーカーが頑張っても、売場の担当者がOEM商品をプッシュしてしまうと、もう手が出ないんですよね。

去年ウチが経験した、おみやげの産地ロンダリングの弊害が、かなり顕著になってきているということでしょうか。あのときはウチだけが苦境に立っていたのかと思ってましたが、1年2年経つと業界全体に影響が出てきているみたいで、ヤバイなあと。

 

でも、売れるんですよね〜。

 

どうして売れるか、それはOEM商品ばかりが売場のメインに並ぶから、で、その売場を決めるのは売場の担当者。ということで、今日も色々話していて、気づいたのが、ルート商品を売ってる業者って、商品の開発も製造もしてないんですよね。だから営業に社内リソースを全フリして丁寧な営業をかけられる。

で、ちょっと考えたら、

地元の製造メーカーの商品がパージされてOEM商品だらけになった理由って、営業に全フリした業者が売場の担当者との人間関係を築いて、新商品は優先して置いてもらい、売面も広く取ってもらえる。そういうことなのではないかと。

とすれば、まあ、戦略的に営業強化の道をとった業者が生き残り、製造に片足を残した業者が乗り遅れているという感じなのかもしれません。

 

良いか悪いかという話ではなくて、まあ、どこにでもある、どの業界にでもある話しなんですけどね。

ただ、商品が「おみやげ」という特性のあるものなので、今後岡山のお土産業界がどのようになっていくのか、これからも注意深くウォッチしていかないといけないですね。

というか、僕も当事者のまっただ中にいるんですが。

 

つまらない話なんですが、でも、生き残るにはルート商品と対峙していかなければいけないという、厳然たる事実があるわけですから、そこは王道で攻めるのか、覇道で蹴散らすのか、とはいえ、売場の担当者の胸先三寸なんでね、まあ、じっくり考えます。