アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

もう一度、パンのブランドを作り直す。

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一昨年から「ももたん」一色のナショナルデパートですが、ここ数ヶ月はパン回帰の動きが僕の中で動いてたりします。いろいろと企画を立てたり、試作をしたり、見積を取り寄せたりしてると、他の雑務が押し寄せて、手がつかなくなったり、いろいろ思うようには行かないなあという感じです。

パンは2003年から始めているので、かれこれ12年目とかになるんでしょうか。ひとつが5kgの大きな「グランパーニュ」。一時は全国のデパートを催事で渡り歩いたりしてたんですがね。

震災以降、消費の動向が変わってきて、お客さんも百貨店で特別な何かを買うというよりも、日常の延長で食を選ぶという感じになってきたなあ、ということで、ウチも仕事のやり方や方向性をかなり大きく変えたのを思い出します。

 

グランパーニュはどこで買えるんだ、というお問合せも多くいただくのですが、今は岡山駅の直営店とDEAN&DELUCAさん(6店舗)でしか買えません。というのも、他のどこで売ればいいのかと考えた時に、イメージが浮かばないんですよね。

いろいろお話しをいただくんですよ、やっぱり。

ニギヤカシでもいいから置いてみたいとかね。でも、そうじゃないと思うんですよ。そういうところは試食もしたことがなく、実際に商品を見たこともない担当者が、全国のパン屋からピックアップしたリストをみながらメールしてるだけなんです。

 

パン好きと呼ばれる人たちの旺盛な購買力を前提に、パンフェスやパン祭り、パンイベントなど、ここ数年はパンを取り巻く状況も大きく変わってきました。

でも、やっぱり、そこに馴染めないんですよね。

ホントのところを言えば、僕には、ちゃんと修行をしたシェフではないというコンプレックスがある。そのコンプレックスを埋めようと技法や手法やコンセプトで裏を行くという選択をしたんですけど、それはそれで僕自身のものづくりのマインドは満足したんですがね。

僕の中では自分が作った商品を知らしめたり、メインストリームの末席にでもポジション取りできないと、意味が無いと思ってしまうので、自分がやりたいことと、世の中全般の需要の間をどう埋めるかという難題があるわけです。

 

 

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カノーブル:味を美しく、美味しく変身させる食のコスメティック

 

今年の試みのひとつとして、新たなるパン元年を目指すというのがあって、その中には先の震災で販売がストップしたままの「食のコスメ」ブランドをもう一度やろうと思ったりしてます。

4年前に始めようとしたことなんですが、4年前なら先鋭的過ぎて世の中に受け入れられなかったかも知れないものでも、今なら少しは理解される風土ができてるのかもしれない。ちょっと思いました。

コンセプトと商品ラインは具体的に出来上がってるので、こんどは最初から量産化を想定した仕様に変更して、なんとか春にはカタチに起こして夏には本格的に発売しようと思ってます。

 

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さて、どうなるんでしょうか。

明日からカノーブルブランドの製造について打ち合わせ開始です。他のことも平行してやりますんで、みなさんよろしくお願いいたします。