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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

地獄の第8期決算と、なぜか明るい未来のナショナルデパート

https://instagram.com/p/9CujcTk4qJ/

 

 

というわけで地獄でしたね。

普通の人なら自分の耳を噛んで死にます。

でも、なぜか明るい秀島、その謎を解いていきましょう。

 

で、結果からいうと『惨敗』でした。25年度は事業の引き継ぎなんかで会計の期間が違うので年間ベースで試算すると、26年度は前年比売上マイナス800万という結果になりました。

 

眠気も覚めるマイナス

期首に考えていた売上予測より2,000万ほど少ないという結果に失禁ぎみですが、僕は元気です。で、前述の前年比マイナス分がもろにマイナスになりました。どうですか、死ぬでしょ。売上減の考察については後述するとして、平成26年度の総括と27年度の展望について。

 

「ももたん」を始めてから少しずつ調子がよくなっていたので、それに合わせて人件費や輸送費の負担が大きいパンの百貨店催事を減らして、直営店と販売店の「ももたん」の新商品の開発と販促に注力していこうという目標でスタートした26年度でした。

 

年間ベースで26年度と比較すると、直営店・販売店への卸が前年比プラス400万、パンの百貨店催事が前年比マイナス1,200万、という感じです。

 

この数字ですが、販売店への卸は伸びているけど、岡山駅の直営店の売上がガタ落ちで、ゴールデンウイーク、お盆の繁忙期のピーク時売上が半減するなどして、販売店さまの頑張って上げてくれた売上のベースを岡山駅の直営店のマイナス分がゴリゴリ削ってめちゃくちゃ足を引っ張りました。

 

イオンの影響

これは岡山駅のデベロッパーとも話をしたのですが、イオンの影響がモロに出てしまったようです。なんとか踏ん張ったのですが力及ばず、売上を岡山依存に移行しようとした矢先に岡山駅の集客が弱体化して予測していた成長分が吹っ飛んで無くなったと言ったほうがいいでしょう。

かといって、イオンも数字的には振るわない感じという内部情報も漏れてきているので、岡山駅周辺がイオンのオープンによって「勝者なき衰退」のループに入っていってしまっているという結果だと思います。岡山駅のデベロッパーさんも大変なようです。

 

岡山駅のお土産売り場からの締め出し 

これはブログを読んでいる皆さんならお馴染みの、岡山駅のお土産売り場から壮絶なイジメに遭ってしまい、完全に販路を絶たれたこと。これは25年度内に起きたことですが、この既得権益との戦いに敗れて予定していた年間3,000万ほどの売上を失いました。かなり派手に痛いです。売れている商品よりも知り合いの商品を並べるという、田舎特有のお友達経済の元で、岡山の新しいお土産という夢は儚くも散ってしまいました。

 

百貨店催事を減らしたこと

パンの百貨店催事は継続的にやっていたのですが、現地販売員の手配や輸送費のコストなど、いろいろと勘案して意図的に減らすという決断をしたのですが、毎年コンスタントに出していた催事売上が年間で1,200万も減ってしまうと、やはり痛い。

 

で、ここまでは売上を見てきたんですが、26年度の最大のマイナス要因は総社宮のお祭りの手伝いをして時間とお金を失ったことだと思います。ただでさえ売上が減っているのに、数百万も神社に突っ込んでたら、そりゃあキャッシュも無くなりますわ。

 

総社宮に関わったこと

26年度の問題点として、3月から8月までの約半年間、僕が自分の仕事を離れて総社宮の祭りに関わり、神社関係の事業を立ち上げようとしたことが大きいと思います。結果として数百万のマイナスを出し、その間はほとんど本業の仕事が出来ないというリソースの食い潰しをしてしまったこと。結果、僕が悪者になってしまうという最悪の結果に。

ただ、このとき集中して作り上げた種々のサービスは今も生きていて、現在も取材依頼やお仕事の依頼もあるという感じなので、これは数年かけて事業化していければと思っていたりします。局所的にひとつひとつを引き上げるよりは、業界を大局で見たほうが僕には向いていると思うので、これは数年のスパンでやっていきたいと考えています。

 

withnews.jp

 

パリのル・ボン・マルシェで販売したこと

この時の経験が、小さなことにクヨクヨしない精神力を作り上げる原動力となりました。岡山の小さな世界で押し合いへし合いすることのつまらなさを身に沁みて痛感。あと、地方の中小企業の言う「海外進出」のウソや現実を見てこれたのは、今後の僕の事業展開に大きくプラスになりました。

 

 

27年度の基本方針

1)パンと焼き菓子のブランド化

2)「ももたん」の広域化

3)直営店の整理・出店

 

1)パンと焼き菓子のブランド化

まず、パンと焼き菓子のブランド化を行います。グランパーニュは12年前と同様に焼きたてを提供するスタイルに。現在岡山駅の直営店でも売場の配置をパンメインに変えてパンの売上が増えているというテスト結果から、パンを事業のメインに戻すことが可能だと判断しました。これはTwitterやFacebookなどのSNSが無かった12年前と今では環境も違うので、焼きたてのパンを販売しやすいのではないかと思っています。

パンの製法と、「ももたん」のノウハウを融合した新しい焼き菓子の開発に着手します。これはデパ地下ブランドとして展開するように、以前から都内の百貨店から要望を寄せられていた案件ですので、きちんと事業化するべくやっていきます。

 

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そのために、グランパーニュのパッケージ、菓子の新パッケージを制作しました。「ももたん」はお土産でしたが、新ブランドは手土産として新しく設計されます。

 

prtimes.jp

 

パンと菓子のブランド化のスタートして岡山の宇野港で開催されるマルシェ「UNOICHI」に出店させていただくことにしました。久々のパン焼きなので緊張しますが、ここをうまく乗り切らないと、この先のパン事業の強化はありえないという感じで臨みます。

 

blog.hideshima.net

 

2)「ももたん」の広域化

岡山土産として生まれた「ももたん」ですが、岡山での不遇に屈すること無く、これからはよりいっそう広域化に向けて舵を切ります。コラボレーション案件は年間で数件ペースで増やし、小ロットからオーダーできるシステムも作ります。

あと、Webサービスの開発・提供、コンテンツの拡充、キャラクターグッズの開発もこれから加速していきます。「ももたん」をひとつの柱とした新しい業態を作ることで、今までの短期現場主義的な視点から、数年スパンの独立事業化に向けて基礎を作っていきます。

 

3)直営店の整理・出店

1)11月に直売所付きのCK(セントラルキッチン)をオープンします。

ここにパンと焼き菓子と「ももたん」とグッズの製造・販売拠点を集約します。外注を極力抑えてグッズの製造も内製に切り替えていきます。そうすることで商品展開速度を早め、不良在庫の圧縮をおこない、勝負どころでスピード感を出せるようにリソースを整理します。

2)都内に製造設備のある直営店を出店します。

これは、2016年1月中にできればと考えています。出店場所はオープンに募集して、もし出店場所が見つからなかった場合でも、すでに工場設備の設置場所は確保しているので、確実に出店することは可能となっています。

3)岡山駅の直営店を閉店します。

駅内に直営店を持つということは地域性のある商品を扱う場合にはプラスなのですが、ナショナルデパートのような独自個性を売りにするブランドの場合はマイナスに作用することが多いということがあります。あと、駅内のお土産売り場から締め出されているので、直営店を持つシナジーがまったく得られないというくすぶりもあったので決断しました。すでに閉店の方向で動いているので、これはそのうちに発表すると思います。

 

これからのナショナルデパート

岡山駅の直営店の閉店は以前から考えていたのですが、僕の経営スタイルとして、必要以上に店を増やさないというのがあって、これからは、不特定多数にアピールするよりも、僕の作るものを気に入って好きになってくれる人だけに、最高の状態の商品を届けていこうと言うメッセージを発信していけたらなあと考えています。

2015年は僕の中で「思いついたことをすべてやろう」というテーマでやってきました。総社宮のプロジェクションマッピング、「女王製菓」のヴェルサイユ宮殿とのコラボ、催事もやりました、無料の大祓神事のWebサービス「おおはらえ」はかなりバズりました、スマホで祝詞を奏上する「スマホのりと」も作りました、神社専用のクラウドファンディングプラットフォーム「すうけい」もサービス開始しました、しまいには神棚まで作って販売しました、そして、ここからグランパーニュの焼き立て化、パン屋にしか出来ない焼き菓子のブランド作り、「ももたん」を岡山と切り離して広域ブランド化する、これだけのことを1年足らずでやるわけです。

もういい年だから、と思っていたのですが、いやいや実行力はいままでで一番すげえ充実してるんじゃない?と自分でも驚いています。第8期決算は地獄でしたが、なぜか明るい未来のナショナルデパートでいられるのは、過去にはマイナス要因しかないけど、未来にはプラス要因しかないことだと思ってます。

この一年で損したお金はとんでもない額ですが、この一年でやってきたことは、すべてこの先の数年、数十年とつながっていくことだと思っています。ここを乗り越えれば、この先の困難なんてクソのようなものだと、そういう感覚すらあります。

よく言うのですが、数年前はたった数万円が足りなくて泣いていたのに、それが10万円単位となり、100万円単位となり、そしていま1,000万円単位となる。だからといって好きなこと、やりたいことしかしない、というワガママが通じているのは、ひとえに支えてくださる皆様のおかげ。

今後も狂ったように面白いことや、面白いものを作り続けていきますので、ナショナルデパートを今後ともよろしくお願いいたします。