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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

起業という言葉の意味がわからない。

ちょっと思ったので、仕事の合間の一服がてら少し。

 

あいかわらず起業したいという人は多い。

自己実現とか、夢をかなえるとか、そういう本もまだ増え続けているんだろうか。うつ病や引きこもりからの社会復帰のキッカケが、自己啓発系セミナーだったりして起業に進もうとする人もいるかもしれない、いろいろ追いつめられて会社を興すしか無いと思い込んでいる場合もあるのかもしれない。

一時期は社会起業だったか、ソーシャルアントレプレナーという言葉も騒がれたが、最近は聞かなくなったな。なんだったんだろう、アレ。

 

ていうか、僕は大人になって給料というものを貰ったことがない。丁稚というか修行というか、お手伝いをしたことはあったけど、それでも月々の給料やボーナスやそういうのをもらったことがない。最後に給料というのをもらったのは渋谷のラブホテルの掃除夫をやっていたときで、それも20年以上前のことだし、それはアルバイトだったし、まあ、わりと人生に悩みきっていた頃で金もなくて、割のいい仕事があると聞いて転がり込んだだけだったし。

だから、それ以降は自分でいろんな仕事をもらってきてはシコシコやっていた気がする。

 

起業という言葉の意味がわからない。

食うためには仕事をしてお金をいただかないといけないんだけど、会社勤めが性に合わないというのがあったので、なんか、自分でできる仕事ねえかなあと思っていたところにインターネットというのが始まって、いまが黎明期だというので手をあげたらすぐに仕事が来たという感じだった。

広告代理店の孫請けみたいな仕事がポロポロ入ってきて、チョコチョコこなすだけで小遣い稼ぎになっていた、というか、20代後半になって、岡山に帰った時には普通に大企業の部長クラスの倍以上の収入があったような気がする。全部使ってしまったけど。お金に頓着が無かったからよく分からない。

 

母から岡山に帰るように言われて帰郷したけど、岡山に仕事なんか無くて、で、カフェをやったりして、いろいろあって、いろいろやって、いまに至るという感じ。簡単に言うとね。

当時はインターネットっていうのがまだ一般に普及して当たり前になっていなかったから、母は僕の仕事が理解できなくて「息子がなんか怪しい仕事をしている」とすごく心配してWebの仕事をやめさせようとしていて、まあ、僕もWebの制作業も潮時かなあと思っていたので、20代後半であっさりと仕事を受けるのをやめてしまった。それが15年前のこと。

 

そこからの15年間は、まあ、ブログでも読んでくれたら分かると思うけど、いろんなことをやってきた。この1年だけでいろいろやって覚えていないくらいだから、15年だと記憶に残っていないものも多い。

 

でも、いま自分がやっている仕事を起業したとは思っていないし、成功したいと思った時期も無かったわけではないけど、それでも、成功を目的として仕事をしているわけではなかったし、明確なゴールがあって人生を歩んでいるわけでもない。だからジョブズだとかザッカーバーグだとか騒ぐ人がいるけど、知り合いじゃない人の話をされても正直よく分からん。

 

「起業」というのは言葉遊びなんだなあ、というのはここ数年の周囲を見ていて感じる。仕事をこなしてお金をもらったり、商品を売ってお金をもらうのは、誰でもやってることだし、それをやっていなかったらメシも食えない。

べつに大きなことをしたいわけでもないし、壮大な夢があるわけでもない。若いころにそこそこのお金は稼いだ経験があるので、食えてさえいれば、あとは自分の好きなことや頭に浮かんだことをやっていくだけで、十分に人生の足あとは残せているんだと思ってるし。

こうなりたいとか、こんなことをしたい、とか言うのは簡単だけど、それを実現するのってかなり大変。だから淡々と仕事をして、いつの間にか風景が変わってたなあ、というのが正解なのかもしれないと思ってる。

 

だから、力んで構えて張り切って「起業」だという人を見ると、すげえエネルギーなだあ、と感心する。「起業」って言ってる間は事を起こしていないわけだし、成功を目指している間は成功もしていないわけだから、まあ立場としては普通の人なんだよね、ということにちゃんと気づいて、黙って普通に仕事をして成果を重ねていったほうが正直な話し近道なんじゃないかと思ってる。

 

起業っていうのが単に独立のことなのか、事業を起こすことなのか、よく分からんけど、商品やサービスを提供してお金をもらうっていうことには変わりはないんで、いまだに起業、起業と言う人のことがよく分からないし、そもそも起業が特別なことなのか、起業って言う言葉の意味さえもよく分かっていない。

 

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