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アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

「ももたん」のフラットデザイン化についてご意見を賜りたい。

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「ももたん」のパッケージが底をつくので、そろそろ印刷のオーダーをかけないといけないんだけど、ちょっと考えていることがあって、ご意見を賜りたい。

 

今度の印刷はまとまった数をオーダーかけるので、これを機会に「ももたん」のイラスト・表記・デザインを見なおしてみようと思ってます。

というのも、そもそも「ももたん」は岡山土産として発売されたんだけど、来年からエリア別の販売個数が「岡山 < その他の地域」というバランスになってくるので、いろんな地域のご当地「ももたん」として展開していくために、クセのある要素を取り除いてシンプルにして汎用性の高いものにしていきたいと考えてます。

で、パッケージデザイン自体がフラットデザイン化というキーワードで語られ始めているようなので、「ももたん」についても、このへんでキッチリとデザインルールを決めておいたほうが良いのではないかと思ったんです。

思いついた経緯は旧ブログの記事で読んでくださいね。

ももたんデザインルールの見直し | 「アイデアのスープ」

 

ももたんってなに?

で、ももたんってなんぞや、という向きも多いかと思いますので、ちょっと説明しときますと、岡山土産としてスタートしたんだけど、スタートダッシュでちょっと売れ過ぎちゃって、地元岡山の政財界から壮絶なイジメに遭って、地元岡山の新聞にもテレビにも取り上げられなかったという、21世紀の悲運のおみやげ菓子。

 

 

なので、活路を開くために全国のいろいろなコトやモノとコラボレーションしていく道を選ばざるを得なかったという、その可愛さからは想像もできない苦労人なんですね。

代表的なコラボレーションとしては、懐かしい丸型ポストとコラボした「ゆうびんももたん」これは日本郵政株式会社さま。あとは、東京駅復原1周年記念で東京駅とコラボした「とうきょうえきももたん」。地元だと、発売当初からお力添えを頂いていた岡山空港ターミナルさまとのコラボ「くうこうももたん」です。この他にもいろいろあります。

おみやげ菓子は製造設備にあまりにも費用がかかるため、創業者の僕ではどうにもならなくて、日本中から支援を募り、クラウドファンディングで集めた資金で立ち上げたプロジェクトです。

 

 

日本のおみやげを世界に発信するというテーマのもとにスタートし、翌年にはパリの老舗百貨店「ル・ボン・マルシェ」にて販売するという栄誉を得ました。しかし、地元岡山ではまったく報じられませんでしたが。。。

日本や世界では結果を出せるけど、地元岡山では手も足も出ないという典型的な地方都市の利権構造の闇に潰されたかわいそうなおみやげ菓子です。

 

レトロな郵便ポストとコラボレーションした「ゆうびんももたん」キャラメルアップルパイ味。新発売のお知らせ。|ナショナルデパート株式会社のプレスリリース

東京駅丸の内駅舎保存復原1周年記念ももたん - ももたん かわいい、うれしい、おいしい、あたらしい岡山のお土産

【ももたん】岡山空港とコラボレーションした限定パッケージが新登場!|ナショナルデパート株式会社のプレスリリース

 

 

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こんな感じで、おみやげのキャラクター自体が降り出し元で、そこからコラボレーションを広げていくという、たぶんいままでにあまり無かったスタイルのキャラクター展開をしてきたように思います。くまモンみたいに、まずキャラがあって、そこから汎用製品とコラボ、というのではなく、おみやげ自体がコラボしていくというスタイルです。

 

ももたんのフラットデザイン化

 

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このたび「ももたん」は岡山土産としての売り場を追い出され、全国のおみやげ売り場や海外の市場へと進出しなければならなくなりました。そのため、よりグローバルなアイコンとして、そのキャラクターを洗練させる必要があります。そこで、みなさまにキャラクターやデザインのアップデートについてご意見を頂きたい。

これは冒頭の画像ですが、左側が旧デザイン、右側が新しく描き起こしたデザイン。「ももたん」はワリと単純な線で構成されていて、発売時の2013年当初からフラットデザインを意識して(ウソ)作っていたんだけど、手書き風のビビった線を排する代わりに、全体的に丸みを帯びた線で構成するように描いていました。優しい印象を出すために線を細くしていたので、こじんまりとした印象を感じさせます。

変更のポイントはキャラクターの「鼻」と「頬」と構成する「線」です。あとは向かって右上の「題字」が大きな変更のポイントです。

 

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これが旧デザインのイラスト。

拡大してみると顔のパーツのひとつひとつが小さいので、黒の面積もさほど気にならず、題字と副要素とバラバラに存在していながらもスッキリと見える印象。題字は明朝、フレーバー名は丸明オールドを使っています。イラストにビビった線を使わないぶん、題字で素朴さを出そうとしたんですね。題字とイラストのバランスだけで画面の中に動きを出して空間を感じさせています。

 

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一方、これが新デザインのイラスト。

顔のパーツを大きくして、線の止めの丸みはすべて取り除かれて角ばっています。旧デザインが持つ線で構成された生物的なアンバランスさを、フラットな面に置き換えて構成しなおしています。題字もゴシックに変え、旧デザインのような空間を出さず、すべてが同じ面にペッタリと貼り付いたような印象を感じさせます。

 

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そしてこれが箱にしてみたシミュレーション。

絵面として、旧デザインは手描きではなくパスで構成されたイラストを用いながらも、題字の印象やそれぞれのパーツのバランスを小さく並列に扱うことで、いわゆる「むかし風」おみやげのデザインを踏襲しています。対して新デザインは、旧デザインの持つ優しさや柔らかさを排し、強く押し出す印象になっています。絵面としても、表面にピタッと貼り付きながらも、全面に出てくる感じです。

 

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実際に売り場に並んだ時にどう見えるかのシミュレーション。

こう見ると、旧デザインのキャラクターの「鼻」が「目」と同じぐらいの面積なので、「顔」を感じさせ難くなっているのが分かります。ここが懸案だったポイントです。題字についても筆書き風の明朝体の弱さが出ていると思います。

新デザインで改善しようとしたのは、遠くから見た時の視認性(顔として見られるかどうか)と、絵面内でのバランスです。いちおう改善されたのではないかと思います。

 

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題字については、書体を大きく変更しました。

どうでしょうか。どちらもあなたが感じていた「ももたん」を感じさせるでしょうか。旧題字を見た時に受ける印象は、見た人によっては「歴史」「和風」「繊細」などのキーワードなのではないかと思います。新題字のほうは「新しさ」「爽やかさ」「力強さ」という印象だと思います。「ももたん」という言葉の響きからすると、どちらにより強く「ももたん」らしさを感じるでしょうか。

 

 

ここからは他のパターンのイラストで新旧デザインを見比べていきます。

向かって左側が「旧デザイン」、向かって右側が「新デザイン」です。どちらがより「ももたん」を感じさせるか、ちょっと見比べてみてください。

 

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いかがでしょうか、「ももたん」をご存じの方も、このブログで初めて「ももたん」を知ったという方も、あなたの中で新旧どちらのデザインイラストが「ももたん」という言葉と響き合いますか?

 

旧デザインのパッケージは在庫が千枚を切っているものもあるので、今年中には無くなります。今日中にはすべてのパッケージ印刷のオーダーをかけますので、それまでにみなさんかのご意見を賜りたいと思ってます。単純にどちらが良いか、好みでも良いですし、理由などもお書き添えいただければ今後のパッケージデザイン制作の参考になります。悪口とか書かないでね。

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これはまたブログに書くと思いますが、来年1月で、岡山駅で「ももたん」が買えなくなります。岡山県内で「ももたん」が買えるのは、岡山空港と一部の宿泊施設のみとなります。あとはすべて県外のお土産売り場でしか買えなくなります。今後は札幌でも買えるようになる予定ですし、現在は仙台でも買えますし、東京駅でも引き続きお買い求めいただけます。

いよいよ岡山のおみやげから「日本のおみやげ」さらには、昨年パリのル・ボン・マルシェで販売したように、「世界のおみやげ」へと羽ばたいていきます。岡山の市場からは追い出されてしまいますが、どうか、今後とも「世界のおみやげ」として「ももたん」をご愛顧、お引き立ての程、よろしくお願い致します。

 

また、以前から宣言していたとおり、来年1月には都内某所に出店が決まりました。駒沢公園のすぐそばのカフェにキッチンを併設するかたちになります。いろいろとお騒がせしているナショナルデパートですが、仕事はキッチリやるという本分は外さずに、これからも邁進していきます。こちらの方も何卒よろしくお願い致します。