アイデアのスープのレシピ

ナショナルデパートが作られる現場のレシピ

「焼鳥つかだ」の商標出願から見る広報戦略。


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toyokeizai.net

 

簡単に書けば

エー・ピーカンパニーが3月22日に中目黒に「焼鳥つかだ」という新業態店をオープンさせるよ〜。

 

という内容です。情報だけを抜き取れば上に書いたようになるけど、これが記事になると以下のような文章になる。太字の部分は記者さんが肉付けした部分ですね。グッと分かりやすくなります。

 

東京・中目黒駅から徒歩1分。食通が集うこの街に鶏料理居酒屋「塚田農場」を運営するエー・ピーカンパニーが新業態店をオープンさせる。3月22日に開業するこの店は「焼鳥つかだ」。店頭に吊るされた紺ののれんには、ひらがなで「つかだ」と記されている。

 

これはある程度はプレス向けのリリース文があると思うけど、書き方ひとつでここまで変わる。リード文の書き方のお手本ですね。

で、エー・ピーカンパニーの商標出願からの事業開始までの流れが参考になったので少し。

タイトルに「46カ月連続で客数減」というのを入れさせているのも広報の仕掛けのひとつなのかもしれない。キャッチーである。ネガティブな言葉を入れて振り向かせて、新たな取り組みを知らせる。それまで塚田農場を知らなかった層にも、知っている層にも有効。えっ!塚田農場って苦しかったの!?という感じに持っていくの、V字回復させた結果を語るのと違って、これからやるぞ!っていうのは経営側からするとなかなかできない。

 

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ディレクションは佐藤可士和氏。

この写真はプレス発表のときだと思う。

東洋経済の記事の公開が3月15日、撮影が入った記事がソースになってるのでPR風の広告記事になるのか、先に絞ったメディアに取材をさせて先行で公開させて、他のメディアにパブ記事で追わせるという手法なのか分からないけど、商標の出願が2月26日なので、わりとタイトなスケジュールで動いていたと思う。

関連商標の出願は3件。

 

商標出願 

 

のれんにも使われているこの図案。

配色を変えて「焼鳥」の文字を「炉端」に替えたものを1件。

 

「焼鳥」及び「炉端」で共通で使用されている円弧内にひらがなの「つかだ」を表記した図案を白バック反転で1件。

お手本ですね。

商標出願から店舗オープンまでのスケジュールはこう。

2月26日・商標出願

3月15日・記事公開

3月22日・店舗オープン

商標出願から広報資料をまとめて取材を受けて記事が公開されるまで2週間ちょっと。記事が公開されてから店舗がオープンするまでは1週間。

 

区分:43(飲食物の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ,会議室の貸与,展示施設の貸与,業務用加熱調理機械器具の貸与,業務用調理台の貸与,業務用…


というのは飲食店なら一般的なもので、株式会社エー・ピーカンパニーは他に出願している商標でも第43類のみの出願が多いので、まあ、店舗での飲食業態の展開だけを考えてるんだと思います。

さすが、手練の広報部隊さんがいるのでしょう。

勉強になりました。

以上。