こういうのって、どういうのよ、という話なんですが、クリエイティブ職だと、成果物に決定権のある人が目を通すのは最後というか、すげえ後になるっていうのはありますよね。
僕はまあ、単純なイラストしか描かないので、それも全部自社製品のパッケージのイラストなんで、最終決定権を持ってる人が自分で描くというゆる〜い環境。僕が経営者だし。
それがイラストを描く人の立場が大きな会社(小さくても同じか)からの外注を受けた立場だと、まあ、こうなる。こうなるというのはリンク先で。
大変ですよね、ラフの段階で担当者がOK出したことを、最後の最後で決定権を持つ人がひっくり返す。よくあることです。これが無いことのほうが不思議なくらい。
仕事を丸投げが仕事の小さな代理店の話なんて受けた日にゃ、代理店の担当が発注元のクライアントとデザイン事務所を行ったり来たりするだけで、もう、おまえ何なんだよ、と呆れることも多いです。
他にも漫画家の先生が受けたマズイ仕事の顛末もアップされてました。
解説にもあるんですが、
最終的に仕事量が4倍以上になったがギャラは当初の1.5倍に留まる
っていうのも、まあ、そらよくある話というか、そういうのが普通にありますね。
世の中っていうのはサラリーマン社会なので、絵を描くとかそういう特殊な仕事はフリーランスや作家さんに回ってくるんだけど、発注する担当者さんはみんなサラリーマンだから、会社から発注してお金を払えば成果物が自動的に届くという程度しか考えてないんですよ。実際。
そういう考え方で世の中が回ってるから、まあ、それはどうしようもないんでね、そこは我慢してやっていかなきゃいけないでしょうと。
ただ、世代が若返ってきて、「今回は貸しね」「今回は借りということで」というコミュニケーションも無くなって来てるんじゃなかろうかと思います。そういうので成り立っている業界だと思うので、若い人が担当だと、ムリばかりを連チャンで言ってしまって、クリエイティブ職の人を追い詰めたりなんかすると、結構、ヤバいと思います。
今だと「馴れ合い仕事」とか言われるのかもしれませんが、普段からの付き合いで多少のムリを言っても、次はちょっといい感じの仕事を回すとか、そういう仕事の貸し借りの感覚が無い世代に現場が切り替わると怖いなという話。